camp2108

Report | OSO SFLサマーキャンプ2021

OSO SFLは2021年8月、神奈川県海老名市および北海道北斗市にて「OSO SFLサマーキャンプ2021」を開催しました。

ショートキャンプを含めると100名を超える選手の参加。大事なく無事にキャンプを終えることができました。

all-kanagawa

キャンプは上手くなるのではなく、上手くなる方法を学ぶ場所

キャンプのテーマは「成長し続け結果を出せる選手になれるように」。上手いと言われる選手はたくさんいますが、他者から評価されたり、チームプレーに効果的に関われる選手はそう多くはいません。

「フットボールが楽しい」というフェーズから、次のステップに上がるには大なり小なり結果が必要です。ではその結果に向けて、「一生懸命」という言葉だけを頼りに、トレーニングに励むことが正解でしょうか。

フットボールのプレーに正解はないとよく言われます。ドリブルかパスか、ショートかロングパスか、遅攻か速攻か……。ゴールまでの過程は無数です。

しかし、試合中のワンプレーごとに選手は「これが最良だ」と思えるプレーを判断して行います。つまりフットボールはこの「最良」をできるだけ短い時間で、判断し実行することの連続です。そして、より優れた「最良」を出したチームの勝率が高くなります。

スペインではその最良を出すために、あるプレーに対して概念があり、トレーニングではコンテンツを持たせ、さらにキーファクターを置きます。ざっくり置き換えると概念とは数学の公式のようなもので、変数(プレーの局面)によって結果(プレーのアクション)は異なりますが、思考の筋道は統一化されています。

キャンプではコーチが伝えたすべて吸収することや、いきなり別人のようにプレーが変わることは簡単ではありません。重要なのは、プレーに対する見方を洗練し、所属するチームで行うトレーニングで吸収できることをより多くすることです。

「上手くなるにはこうしたらどうか」

今まで感じたり考えたことがなかった新しいフットボールを見つけることが、上手くなり続けるための鍵となります。

coaching

トレーニングはスペインの選手が行っている内容と同じオーガナイズで実施

ひとつのトレーニングセッションは、1パス・ドリブル+アジリティー、2ロンド(鳥かご)、3オレアーダ(一方向の攻撃によるゲーム)、4ゲームの流れで構成されています(トレーニング名は日本語で馴染みのあるものに置き換えています)。クラブやコーチによってメニューの変化はありますが、スペインのトレーニングはこういった流れで行われます。

特徴としては、リフティングや対人パスといった反復トレーニングがないこと。理由は簡単で、試合の局面からかけ離れているからです(体を温めるためにトレーニング前に行うことはあります)。

また、トレーニング中の人の流れもローテーションされていたり、ルールが加えられたりと、はじめて体験する選手にとっては難しく感じたかもしれません。一見すると複雑で面倒くさいと思った選手もいると思いますが、見方・相手・ゴール・ボール・スペースの要素をメニューに入れることが大切。慣れてくると異なるオーガナイズでも、スムーズにトレーニングに入ることができるようになります。実際、キャンプの二日目・三日目とセッションを重ねるごとに、コーチが伝えたことを素早く理解している選手がいました。

ここで伝えたいのは、スペインのトレーニングが良いとか優れているとかではなく、幼い頃からこういったトレーニングを積み重ねる必要があるということです。キャンプに参加した選手には所属クラブに戻っても、キャンプのトレーニングを覚えていてほしいと思います。

mtg

フォローアップトレーニングでコロナで溜まったストレスを吹き飛ばす!

まず、「フォローアップトレーニング」という名前……、今考えると違う名前のほうが良かったかもしれません……。当初はゲーム祭の前に簡単なトレーニングを入れてから行う予定だったので、名前に「トレーニング」をつけました。

会場で保護者の方にお話を伺うと、コロナの影響で選手がけっこうストレスを溜めていることがわかり、急遽ゲームだけの内容にしました。思い切り学んだ後は、思い切り楽しむ! 特に低学年はとても楽しそうにボールを追っている姿が見られました。

気軽に公園に行けない、クラブの活動制限等で、選手には見えないストレスが溜まっているかと思います。ほんの束の間の時間でしたが、選手たちに開放的な時間を提供できたことを嬉しく思います。

fun

OSO SFLは歩みを止めず、これからもフットボールと共に!

緊急事態宣言の拡大によって今後、フットボールの活動に強い制限がかけられることが予想されます。もちろん、安全を考慮しなければなりません。

一方で、フットボールがもたらす楽しさ、活力、そして心身の健康もまた、できる範囲で維持させることもの重要です。OSO SFLはできる範囲で、フットボールが選手のそばにあるようこれからも取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします!

また、今回のキャンプでは保護者の皆様から多大なご協力・ご理解いただきましたことに、改めて御礼申し上げます。

OSO SFL
代表|隈崎大樹

all-hokkaido
神奈川キャンプ
北海道キャンプ


協力:
北斗スポーツクラブNOSS
FC MAT

キャンプサイト:
OSO SFLサマーキャンプ2021(募集は終了しています)