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Report | 北斗・函館フットボールクリニックvol.2

6月の第1回クリニックから2週間。あっという間に北斗|函館フットボールクリニックvol.2の開催です。この2週間を経て、子どもたちは変化しているのか、ワクワクしながら飛行機に飛び乗りました。

今回は寒かった……。子どもたちは元気いっぱい!

前乗りした日から霧雨の渡島。「(あ、こっちの6月ってこんな天気だった……)」。すっかり忘れていました。前回はまだ寒いだろうと思って、防寒ウェアをしっかり準備しましたがまったくの用無し。そのため今回はかなりの軽装で来てしまいました。寒い。

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函館駅の上空はどんよりした雨雲

クリニック当日。朝露で濡れている芝でトレーニングの準備をしていると「くまこーちー! おはよーございまーす!」。大きな声で子どもたちが元気いっぱいに挨拶してくれます。この瞬間がとても嬉しいです。その後は皆でゴールを組み立てて運びます。普段のチーム活動の成果が現れる瞬間です。

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後から来ている仲間を見つけると足が止まります

低学年|突破のドリブル・レガテ

低学年のテーマは突破のドリブル「レガテ」です。日本語で「フェイント」を意味するので、子どもたちにとってもイメージが掴みやすいドリブルとなります。

突破のドリブルとなると足元の技術に目が行きがちですが、それは一つの選択肢。ですから、どれだけ足元が上手い選手でも、ドリブル一択だとディフェンスラインの突破は困難になります。

アナリティクスからはじめても良いが、インテグラルなトレーニングに移行すること

コーディネーションを終え、トレーニングはアナリティクス(反復系)のドリブルへ。実践的なインテグラルトレーニングからスタートするのは、それはそれでありです。子どもたちのレベルやグループ内でのレベル差を加味して、アナリティクストレーニングを取り入れることはとても効果的です。

ただ、私が意識していることとして、トレーニングは試合でのパフォーマンスを上げるために実施するものなので、アナリティクスではじめても、最終的にはインテグラルなオーガナイズにシフトしています。多くのフットボールクラブが最後のセッションで試合(インテグラル)を取り入れていると思います。その場合、アナリティクストレーニングからいきなり試合にするのではなく、その変化を緩やかにすることで、子どもたちはその日のトレーニングテーマを上手く咀嚼できると考えています(カテゴリーやレベルによってはこれに限りません)。今回のレガテでも、ボールタッチの確認から、徐々に試合で起こる状況を切り取ったオーガナイズで実施しました。

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フェイントは足技だけではなく、認知することでも発生する

実践的なドリブルのトレーニングは、2v1のオーガナイズからだと考えています。もちろん1v1でもよいのですが、オフェンスの選手はつねに「パス」と「ドリブル」の選択肢を持つ必要があります。そのため、ボールホルダーにディフェンスがついているか、又はサポートについているかの状況下でプレーするのが「普通」にならなくてはなりません。

パスかドリブルの二択を土台に、ボールホルダーはドリブルのコースや体の向きを変えるだけでもディフェンダーの意識や視線にフェイントをかけることができます。ボールホルダーが周りを認知するだけで、相手を突破する成功率はグンと上がるのです。

ディフェンスにとって「パスなのか、ドリブルなのか最後までわからない」。この状態をオフェンスは発生させることが重要です。

中・高学年|三種類のドリブル

中・高学年は前回に引き続き3種類のドリブルをテーマに実施しました。まずはコーディネーションとともにボールタッチの確認から。初日の昼頃から雨が降り出してきましたが、子どもたちは何のその。真剣にボールを追っていました。

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発生するスペースと消滅するスペースを探しながらドリブルを行う

スペースはボールや選手と異なり、目には見えません。さらに状況によって様々な変化があるため、認知するのは簡単ではありません。しかし、スペースを意識したトレーニングを継続して行うことで、スペースの発生と消滅の認知や予測ができるようになります。

シンプルな例として、2v1の状況が挙げられます。2人のオフェンスが1人のディフェンスを突破するトレーニングです。ボールホルダーはドリブルでパスかドリブルを判断してプレーを続けます。この時、ボールホルダーの目の前にディフェンダーがいれば、ドリブルを行うスペースは消滅、反対に味方の前にはスペースが発生します。この場合、ボールホルダーが決定するプレーとして成功が高いのは、パスです。広い方がボールを扱いやすいからです。

このように言うと、とても簡単な理屈ですが、実際にプレーしてみるとなかなか難しいものです。スペースの発生と消滅は刻一刻と変化します。そのため認知しながらプレーをするのは、選手にとってかなりのストレスとなります。ですが、スペースを味方につけた選手ほど、魅力的なプレーができるのも確かです。

ボールを持った選手が固まって動かない。訳を聞くと……。

出来事はポゼッションをしている時に起きました。私からの配給を受け取ったある子どもが、相手と対峙しながら動かくなってしまったのです。それはまるで時が止まったようで、周りの子どもたちもびっくり。一旦止めてどうしたのかと聞くと、「あっちにパスしようとしたけど近くに相手がいるから、反対を見たらスペースがあってドリブルができると思って……」。どうやら頭で考えすぎて動けなくなってしまったよう。

その時はプレーをするように促しトレーニングは続けられましたが、指導をしながら内心は「(話してくれたことを一生懸命理解しようとしてくれてありがとう!)」とかなり嬉しかったです。教えたことをプレーで表現してくれることも嬉しいですが、こうやって頭で理解しようと努力してくれることも同じくらい嬉しいです。

そして、あまり発言しない子でも、頭の中で色々な事を考えている。「話ができない=理解してない」ではないのだと、改めて反省しました。今後は子どもの表情や仕草をより深く観察していきたいと思います。

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大人が話している時、子どもはたっくさん想像している

次回はOSO SFLサマーキャンプ!

8月のクリニックはお休みです。代わりに8月21日、22日(土日)に、OSO SFLサマーキャンプ北海道を開催します。当キャンプではスペインで指導している日本人指導者とともに、かなり濃い内容のトレーニングを行っていきますので、ぜひご参加ください!

次回のクリニックは9月11日、12日(土日)の予定です。


協力:北斗スポーツクラブNOSS

キャンプサイト:OSO SFLサマーキャンプ2021

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Report | 北斗・函館フットボールクリニックvol.1

5月から開催予定だった「北斗|函館フットボールクリニック」。緊急事態宣言を受け、解除後の6月に開催日を移動して無事、実施しました。

今回から小学生の学年を三つに別け、各グループ用に年間指導プランを作成しました。当日はトレセンで参加できない学年があったため、変則的に低学年と高学年の2グループで実施しました。

最高の天然芝! だけど暑かった

会場は北海道北斗市にある北斗市運動公園多目的広場。体育館・陸行競技場・フットボール×2面・パークゴルフ場・野球場と、広大な敷地の中に様々なスポーツが楽しめる環境が整っています。会場から数百メールに海が広がり、時々潮風の匂いを感じます。

二日間とも綺麗な青空が広がり、まさにスポーツ日和! と思っていましたが、あつい、暑い!! 聞くとクリニック前日までは涼しかったようですが、当日は打って変わって夏の北海道となったようです。子どもたちも「あぢーっ!」と顔を赤くしていました。幸い会場のピッチは天然芝だったので、地面に熱はたまらず快適にボールを蹴らせることができました。

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低学年|運ぶドリブル・コンドゥクシオン

低学年のテーマは運ぶドリブル「コンドゥクシオン」です。日本語で「運転」を意味するこのドリブルは、様々な場面で使われます。

はじめはボールフィーリングを中心に、タッチによってボールがどのように転がるのかを確認するトレーニングから。細かく触ることが運ぶドリブルの基本ですが、さらに細かな部分にこだわることで、選手独自のタッチができてきます。

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単純なコーンドリブルも工夫次第で生きた技術の習得ができる

ドリブルの代表的トレーニングであるコーンドリブル。アナリティクストレーニングといわれる反復・ドリルの形式です。小学低学年では、ボールフィーリングの基礎を定着するために行っても良いと思います。ただ、ドリブルがプレーの目的になってしまわないように注意します。

行ったドリブルは選手を前にコーンを2〜3本置き、コーンの前でフェイントをしたり、周りを回ったりして往復するものです。ここに、一工夫を入れます。

例えば、ドリブルするレーンを4列設けて、選手はどのレーンでも自由に通過することができるようにします。さらに、先の選手が通過したコーンに他の選手は通過できず、未だ誰も通過していないところを進む、というルールです。こうすることで、選手は通過できるドリブルコースとそうでないコースを把握する必要が出てきます。

運ぶドリブルを行うにあたって、ボールを持つ選手は自身やチームを有利な状況にしていくことが大切です。そのためには「ドリブル(ボールタッチ)がうまくいった」ではなく「ドリブル(有利な状況にボールを運ぶ)ができた」という認識が試合の中で生きてきます。トレーニングの最後に行ったゲームでも時々、選手を止めて「どこのスペースが大きく(広く)なっているかな?」「ボールを持った選手の目の前のスペースはどうなってきている?」といった問いかけを行いながら、運ぶドリブルの使い所について確認しました。

最後のゲームは選手vsコーチ!

今回は時間が多く取れたため、トレーニングの最後は選手vsコーチで試合を行いました。前進でチャージに来る選手、思い切りスライディングにくる選手……、かなりのプレッシャーに足首が持っていかれそうになりました。

二日間のリーグ形式で行われたゲーム。選手たちより長いプレー経験を見せつけるべく、最後はしっかりと勝たせていただきました! 7月のフットボールクリニックでも時間があればやりたいと思うので、是非くまコーチに勝ってください!!

高学年|三種類のドリブル

高学年は3種類のドリブルをテーマに実施しました。

相手を抜き去る突破のドリブル

「突破のドリブル」。相手と対峙した時に抜きにかかるドリブル。

意図的にある場所にボールを運ぶドリブル

「運ぶドリブル」。相手に向かってドリブルをするのではなく、「ある場所に目的を持ってボールを運ぶ」こと。

ボールを絶対取られない守るドリブル

「守るドリブル」。最大の目的はボールを失わない。パスコースがない、プレッシャーが強い、スペースが減少している、そんな時にボールを死守するドリブル。

味方がいて、相手がいるから生まれる選択肢がフェイントになる

二日間を通して2対1のトレーニングをベースに行いました。もちろん1vs1も大切なのですが、実際の試合でボールを持った選手がドリブルを行う際、認知すべきことは「味方」「相手」「スペース」「ゴール」「ボール」です。この中でもドリブルでは「味方」「相手」「スペース」が重要です。

相手を抜くにせよ、ボールを運ぶにせよ、スペースがなければ成功率は低くなります。また、ディフェンダーにとって選択肢をたくさん持った(持っているような)オフェンスは、守備の判断を鈍らせます。つまり、ボールを持った選手が常にまわりの状況を認知する事自体、ひとつのフェイントの効果となります。

トレーニングはシンプルです。コーンの真ん中にディフェンスを立たせ、そのオーガナイズを三箇所作ります。オフェンスの2人はそのディフェンス(ライン)を三箇所突破し、フィニッシュします。

リアリティーを出すために、抜かれたディフェンスは後追いできるようにします。こうすることで、ディフェンスを抜いた後もプレースピードを落とさない、ボールを前進することでプレッシャーが強くなる状況を作り出しています。

トレーニングのはじめは、ボールを持った選手がどちらのサイドにボールを運ぶかはっきりしていない、またはドリブルのスピードが遅い、という原因でなかなかフィニッシュに持ち込むことはできませんでした。何度かフリーズをかけ、プレーを修正していくことで、選手たちは徐々にフィニッシュまで行けるようになり、駆け引きの楽しさを感じていました。

高学年でもアナリティクストレーニングは大切です。ただし、それはプレーを円滑に進めるために必要な準備だと選手と指導者が理解する必要があります。

クリニックはまだ始まったばかり。継続することで、選手たちはインテグラルなトレーニングでもすぐに馴染むことができるようになると信じています。私も選手の成長に負けないよう、全力でインプット&アウトプットしていきます!

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協力:北斗スポーツクラブNOSS

キャンプサイト:OSO SFLサマーキャンプ2021

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Blog | 北海道北斗・函館の選手へ。私が故郷でフットボールクリニックをやる理由

今年3月からスタートした「フットボールクリニック北斗・函館」。北斗スポーツクラブNOSSさんのご協力を得て、継続的に開催しているこのクリニックですが、主催の隈崎(くまさき)がなぜ故郷にこだわるのかをご説明します。

自分には選択肢がたくさんある。それに気がついてほしい!

いきなりフットボールから話がそれますが、私は海外に行くお金を貯めるために、2年間ほど東京の学習塾でバイトをしていました。

中学生3年生を受け持っていて、彼らは受験に向けて一生懸命勉強に取り組んでいました。ある日、彼らが塾に来ると机の上にドーンと大きな本を置きました。それは、首都圏の高校の情報が載った受験案内の本。約1,500ページに渡って掲載されている高校から、彼らは志望校を決めなくてはなりません。

「あれっ、俺の時ってA4のプリントに市内の公立と私立の高校名があって、そこから2つ選ぶだけったような……。」

今の北斗・函館の中学校では違う形式で志望校を決めるかもしれません。インターネットの普及もあり、上記に挙げたようなギャップはないかもしれません。

それでもきっと、自分の意志で選択する回数や選択肢の数はそれほど多くないと思っています。

環境を諦める理由にしないで、情報を集める習慣を。

だからといって、住んでいる環境を理由に、自分の可能性を限定する必要はありません。

先程の受験の話であれば、今やインターネットで興味のある学校情報は、探せば探すほど出てきます。受験勉強の方法だって『YouTube』で優良な無料コンテンツが溢れています。

情報が来るのを待っているのではなく、自ら探して取捨選択し必要なものを取り入れていく習慣が大切です。

フットボールクリニックはイベント全体を通して、選択することを大切にしています。

このフットボールクリニックは、選択する大切さを大きく二つの種類で訴求しています。

一つはフットボールというスポーツのなかで選択すること。

フットボールは「社会の縮図」と言われるほど、社会性に通ずるスポーツです。そして、ピッチのなかでプレーをするのは選手ですので、自ら考え動くことで、フットボールの楽しさや本質を感じることができます。人(指導者)から言われたことをそのままするスポーツではありません。

ですが、自ら考えてプレーをするには、フットボールの理論を学び、体系的なトレーニングを積み重ねなければなりません。例えば、小学校低学年に多い「団子サッカー」。ボールに味方・相手が集まりにっちもさっちも行かない現象ですが、ここから徐々にフットボールに近づけるには、多くの事を学ぶ必要があります。「ゴールが向き合って置いてあるから、攻撃と守備に方向ができる」「ゴールに近づくほど、どこのスペースが広くなって・狭くなっているか」「目の前に相手がたくさんいたら、他の場所ではどんなことが起きているのか」……。単に「走れ」「声を出せ」「周りを見ろ」では、チーム(社会)のなかで力を発揮できる選手に成長しづらくなってしまいます。

そのためクリニックでは選手が考え選択を持ったプレーができるように、フットボールの原理原則を取り入れた体系的な指導プランのもと実施しています。

もう一つは自チーム外のクリニックを通して、選手の視野を広げること。

私はこのクリニックを良い意味で「異物」だと、選手に感じてほしいと思っています。

「なんだこの人?」
「スペインのフットボールってなに?」
「南米に行ったことあるの?」

選手にはたくさんの「?」を感じ、好奇心を持ってもらえるよう、あえて意識しています。普段の環境の外側に目線を移させるが狙いです。興味を持ってくれた選手の中で、「○○をやってみたい」と行動意欲が出てきてくれれば、このクリニックの価値が高まったといえます。

何か目標ができた時、環境を変えることは簡単ではありません。しかし、それは絶対に不可能ではなく、できるだけ早い段階で自らが行動できることによって、実現できる可能性が高くなることを知ってほしいです。

「フットボールで○○になった!」と言えるように。

フットボールを人生を豊かにするツールとして

私は29歳まで、結果を求める競技スポーツのフットボールと向き合ってきました。

そのなかで技術の向上をはじめ、語学を習得したり、世界中で友達ができたりと多くのことを学び得てきました。ときには挫折をして、「フットボールなんて!」と思ったこともありました。

現役を退いた後も、色々な人とフットボールを通して繋がっています。

繋がった人は人生の財産です。「ボール一つあれば」とよく言われますが、一緒にプレーをすることですぐに友達になれるのは、フットボールの大きな魅力です。

つまり、フットボールは「人を繋げる力」「自分を成長させてくれる力」を持った素晴らしいツール。あえて「ツール(道具)」と書いたのは、フットボールは誰でも気楽にできるスポーツで、すべての人が転がるボールの恩恵を受けられるからです。

私ははじめに「競技スポーツ」と書いていますが、本来は競技やエンジョイといった枠組みはなく、誰にでも平等にできるのがフットボールだと信じています。

「フットボールで友達ができた!」とか「フットボールで海外に興味を持った!」のように、このスポーツの存在で人生がより豊かになる。そのサポートを私は故郷にできたらと思い、活動しています。

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Blog | 色々なことに気づいていても言わない、引き算のコーチング

最近はありがたいことにパーソナルトレーニングの申し込みが続いている。特にフットボールをはじめたばかりの小学1年生。

この年代はもっぱらフットボールの楽しさを感じてもらう時期。「楽しいからうまくなりたい」の順序を指導者は遵守しなくてはならない。

それでもたくさん見えてしまう「教えたい事」。楽しいをベースに、選手が「フットボールを教わっている」と感じないよう、厳選したポイントをテンションを変えずに伝える。もしかしたらこの年代の指導が、一番難しいのかもしれない。

トレーニングの始まりも終わりも「楽しかった」で終わらせる

フットボールが楽しいのは、何度も何年もプレーしている人だからわかること。フットボールをはじめたばかりの子どもは、「楽しいなにか」を求めに指導者に近寄ってくる。このスタンスがずっと大切だと思っている。フットボール色にどっぷり使った人間と、真っ白なキャンバスの子どもでは、世界観が異なる。

なのでトレーニング(という言葉はこの文章ではもはや違和感だけど、便宜上このまま使用)で気をつけることは、終始子どもが楽しい時間を過ごせていたか。そのうえでフットボールに近づくための部分的な事を学び取ってくれたか。こう順序立てている。

トレーニングの全てのセッションで、子どもが満面の笑みでいてくくれば120点。

だが、なかなかそうならないので、始まりと終わりで「あー楽しかった!」となってくくれば及第点と、自分のなかで線引をしている。

後日、保護者の方から「家の中でもボール蹴ってますよ」とか「楽しかったようで、帰ったら爆睡していました」など話を聞くと、指導者としては心のなかでガッツポーツである。

トレーニングテーマだけに集中。それ以外は放っておく

「一を聞いて十を知る」と諺にあるが、それはやっている子ども側の話。教える側は「一を教えて一に留める」だ。

ラダーをやれば思い切り蹴飛ばすし、ボールを蹴れば明後日の方向。大いに結構だ、楽しければ良し。好奇心旺盛の子どもに、細かな指導を挟むのは、もはや制動。

瞬間湯沸かし器のように変化する子どもの感情。「今だ!」というタイミングで声がけし、こっちに集中を向けさせる。できるだけ短く簡素に説明して、すぐにトレーニングに移れるように工夫する。このタイミングにはすごい集中が必要。

フリーズさせてしっかりと教えることは、たった一つのテーマだけ。例えばインサイドパスだったら、それに関しては時間をある程度取って教える。でもそれ以外で「教えたい!」ということがあってもグッと耐えて「次回、次回」と自分を宥める。

フットボールは全てが繋がって複合的になっているので、一回のトレーニングで全てを教えなくても大丈夫。徐々にゆっくりと。成長のスピードは、子どもの自主性が成熟するに伴って加速していく。

なので、ボールが股をトンネルしたって、手でボールを触ったっていい、いいんだ。放っておこう。

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小さいことは気にするな、プレー、プレー、そしてプレーだ

そして最後はゲームでたくさんプレーをさせる。たくさんのゴール、たくさんの失点。喜びと悔しさを満遍なく味合わせる。ピッチの大きさ、ルールなんて大きな問題ではない。とにかくプレーをさせること。

口論もプレーの一つ。指導者が言葉をコントロールしながらコミュニケーションを取っていく。「口答え」は大人の反則技。しっかりと受け止める。

そして最後に「また、やろうね!」といってさよならできたら、楽しさのお裾分けの成功だ。

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Blog | 人が変わるために必要な、変わらないもの

OSO SFLは2021年4月25日(日)、神奈川県で活動するFC MATと共同で「超実践的! ボールの持ち方vsボールの取り方クリニック」を開催しました。

FC MATとは「スペインサッカークリニック」系でのクリニック開催はあったのですが、今回は隈崎が南米パラグアイでプレーしていた経験をもとに「対人」系の内容でした。

プロフェッショナルの試合では、一人の選手がボールに触れる合計時間が2〜3分と言われています。そのため、いかにプレーを優位に進めるためのオフ・ザ・ボールができているかが鍵となります。

対人プレーではそのオフ・ザ・ボールの質が顕著にでる局面です。いわゆる「良い準備」ができている選手がボールをキープでき、または奪うことができます。我武者羅に立ち向かうのではなく、相手と自身の特徴からどのように立ち回れば優位に立てるのかを考え、プレーをすることが大切です。

また、この過程があるからこそ「ボールを奪う楽しさ」「守備って大切なんだ」という感覚が芽生えてくると思っています。

こんな風に書いている私も、高校まで鼻を垂らしながらボールめがけて猪突猛進していました。そんな私が「守備ってこうやってやるんだ!」と意識が変わったきっかけがありました。

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高校時代の練習試合で、私に近寄ってきた相手の監督が教えてくれた事

高校一年生の時でした。

練習試合で数本試合をやった後、グラウンド整備をしていると背後から声をかけられました。「ちょっといいかい」。振り返ると相手の監督がニヤリとした顔をしながら話を続けました。「相手が(隈崎)の前で縦パスを受ける時に、どうやってボールを取ればいいかわかるかい?」。

突然の質問に、私はただ首を横に振りました。そうすると監督は表情を変えずに「こうするんだよ」と私の股の間に足を入れてきました。

「いいかい。君は体が大きいんだから、相手の股から足を出して(ボールを)突っつくんだ。それで相手のプレーが遅れるだろ?」

「はい」と私が返事をすると、その監督は歩き出し近くにいた自チームの顧問と話し始めました。

ほんの数分の一コマでしたがその頃から、相手に突っ込む守備から「どうやって上手くボールを奪いに行こうか」に意識が変化していきました。私の身長は185㎝です。日本人の中では大きな方なので、対人は強いと思われがちですが、あるレベルまで行くとそう簡単にはいきません。「どうやったら相手に勝てるか」のトライ&エラーを数え切れないほどトレーニングしてきた選手は、あらゆる状況下でも優位に立つ解決策を見つけてきます。

あの監督に言われた記憶は、なぜか鮮明に覚えています。対人や守備のスキルは南米でプレーしていた時に一番変化したのは間違いないのですが、そのベースにあったのは高校時代でした。

私はフットボールクリニックを開催していますが、時折、チームやスクールを引き合いにクリニックの意義について考えます。そして行き着く先はいつも、この監督とのシーンです。自分たちの監督でもないし、毎日会うわけでもない。だけどたまたま、その一言がきっかけで私は変わりました。だったらクリニックも普段チームでプレーしている選手が隈崎と会ったことで、何かの意識が変わってくれれば、その後時間が経つに連れ、徐々に大きな成長になっていくのではないか。

フットボールにおける伝統や伝承とは、繋がりと成長を作り出すもの

私が体験したことをさらに考えてみると、スポーツ然りフットボールの伝統や伝承と言われている本質とは「人と人が繋がって、成長するためのきっかけ」なのではないかと考えています。

私が見聞きする育成事情では「急速な間隔でアップデートされる指導理論やスポーツ科学を活用しながら、無駄なく円滑に選手を成長させる、または教えていくかが大切」ということが、よく取り上げられています。それはとても重要で、ハード面を含め選手が高みを目指せる環境構築に大賛成です。

ただ、「昔ながらの」とか「伝統」といったものが、本質を見ずにNGのレッテルを貼られてしまう空気を感じることがあります。

しかし、人が変わるきっかけは、やはり人が作り出すもの。それが「伝える」という原始的でありながら、今までの人類発展に欠かせない普遍的なものである以上、フットボール発展でも必要不可欠な要素です。

フットボールのプレーでも指導でも様々なものが変化していきますが、「人が変わるために変わらないもの」も大切にしていきながら、これからも活動していきたいと思います。

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リフティング、壁打ち……。一人でボールを蹴り続けるその先にあるもの

OSO SFL代表
隈崎大樹

子どもの時は暇さえあればボールを蹴っていた。

学校に行く前とか、部活が終わった後、家の前のアスファルトで一人黙々と。雪が降って道路に氷が張った時は、鶴嘴で円形に割ってそこからボールが出ないように突き続けた。

学校の部活で過ごし、監督は先生。振り返れば専門の指導者がいなかったので、一生懸命走ってたくさんボールを蹴っていた。もしも、色々と経験した今の自分が当時に戻ることができれば、部のトレーニングでもっと考えてたプレーをしていただろうと思っている(多分、他の人もそう思うだろう)。

ただ、一人でボールを蹴る時間は、今も昔も一貫して「特別ではないけど大切なもの」だと思っている。特にリフティングはよくやっていて、今でもちょっとした時間に触っている。

そんなリフティングが、まるで矢面に立たされているような話題が出ているではないか。

「チームでリフティングが必要か?」

「リフティングの回数=プレーのうまさ?」

当初はリフティングについてこんな風に思っているのは、ほんの一握りだと思っていた。だが、周りでも結構話題に出ていたので、このリフティングについて、選手目線(箇所によっては他の目線で)纏めてみようと思う。

チームでリフティングを取り入れることに是非はなし

結論から言うと「どちらでもいい」。ウォーミングアップやちょっとしたトレーニングセッションの間や中に入れることは、どこのチームでもやっている。「リフティングは試合のなかで行わない。だから必要ない」と、白黒つけてバサッと区切る必要はない。

注意としてリフティングは、ボールフィーリングであってプレーではないので、これをトレーニングの主にはできない。1.5時間のアクティブタイムがあったとすれば、リフティングの時間は数パーセントにならないと不自然。※フットボールをはじめたばかり選手に対して、リフティングの要素を入れた様々なセッションは別。

なので、リフティングは特別なものではなく、他のボールフィーリングと変わらず適材適所で取り入れればいいだけのことだ。

セレクションやトレーニングの宿題としてリフティングを設けているクラブについて

クラブのセレクションやトレーニングの宿題としてリフティングを設けているところがある。これについては色々な立場の人が異なる思いを持っているはずなので、伝える対象を明確にせずに結論を出すのはできない。各々プラスに捉えるための考え方を纏めた。

[クラブ]

セレクションというからには判断材料が必要なため、明確に数字で出るリフティングは利便性が高い。また、トレーニングの宿題としても選手の成長を数字で表すことができるので説得力がある。

という内情を踏まえつつ、フットボールクラブである以上、選手のプレーを評価することが本筋なので、リフティングが評価材料の主になってはいけない。選手のプレーこそ、評価するためのシンプルで最も大切な材料であることを忘れてはならない。

[選手]

セレクション選考にリフティングがある場合、頑張るしかない。どうしてもそのクラブに入りたいなら、やるしかない。学校の受験と同じで、受ける側が受験科目を変更するのができないのと同じだからだ。

ただし、リフティングがうまくいかなかったら、自分は下手だと卑下するのはやめよう。リフティングがフットボールの全てではないし、これからもっとうまくなることを信じてトレーニングに励むほうが、よほど自分のためになる。

一方、所属するチームで、リフティングが宿題でそれができないとトレーニングに参加できないといった場合、それに疑問を感じたら保護者に相談しよう、絶対に。理由は単純でフットボールが楽しくなくなるから。プレーをすることが選手のやることだ。移籍には障壁が出てくるかもしれないが一時のものだと思って、環境が良いところに移ろう。

[保護者]

セレクションについては選手と同じマインドで、応援してあげよう。

トレーニングについて、保護者がチームに意見を言うか否かは、クラブ・チームの規模感によるだろう。コーチ陣がしっかり運営しているクラブであれば、クラブの理念や指導体制が既存である場合が多い。保護者が介入する余地は殆どないと思うので、その場合は子どもの様子や意見を尊重してあげよう。子どもが楽しくプレーできているか、抱えている問題が子どもの努力でクリアになるのか否か……。

保護者コーチやスタッフで運営をしているチームでは、風通しがよければ話し合いの場を設けるもの手だ。ただ、よくあるのがアジェンダを立てず「立ち話」レベルで話を進めた結果、喧々囂々な場となってしまったパターン。大なり小なり話の焦点がずれない工夫はしていきたい。

リフティングの回数はやっていれば勝手に増えるし、選手自身がこだわっていい

ここからは個人でボールを触ることについて。

一人でボールを蹴ることに、当たり前だけどやり方とかルールなんて存在しない。時間が許すまで100回でも1000回でも蹴っていればいい。

もちろん回数にこだわってもいい。単純に「楽しいから」でいいんだ。好きだったら無意識でボールを蹴るようになるし、回数だって自然にできてくる。この流れを続けていけば徐々に自分のこだわりが出てくる。こだわりがコツになればいずれ特徴になる。

故・マラドーナが脇目も振らずリフティングしている姿は、ボールを蹴るのがこれほどにも楽しいのだと教えてくれる。

ボールと体の調和。求めている感覚、新しい感覚に出会うのが楽しい

ボールを蹴っていると、体の使い方に対してボールがどう変化するのかがわかってくる。そこからさらに精度を上げて、蹴りたいボールを求めていく。これがたまらず楽しい。

傍から蹴っている人を見ると、ただ同じ動作を繰り返しているように見えるが、当の本人は刺激をこれでもかと受けている。しかも、イレギュラーなボールを触った時に「新しい感覚」に出会うとかなり嬉しい。もしくは体全体で衝撃を受ける。「こんな蹴り方あったんだ!」なんて。

第一線で活躍しているプロフェッショナルは、きっとこんな体験は無数に積み上げて来たんだろう。器用・不器用はあるけど、とにかく小さい選手であればあるほどたくさんボールを蹴ってほしい。

コーディネーションとかライフキネティックなど、脳と運動の連動がフットボールに大切だと言われてるなか、リフティングはボールとの調和をはかる王道のトレーニングだ。

環境に負けずにボールに触れる楽しさを続けてほしい

リフティングとか壁打は、好きなだけやってほしいと言ったけど、人口が多い街だと難しい……。筆者の故郷である北海道函館は、市内でも大通りを除けば住宅地は人も車も少ないから道路でボールを蹴れたけど、今住んでいる東京だとかなり厳しい。人も多いから「他人の目」も気になる。公園も「野球やサッカーなどの危険な遊びは禁止」なんて書かれているところが多い(一概に「危険」と形容するのに違和感があるが)。

でも、しかしだ。

安全面を考慮すると安易に言い放てないけど、それでもできそうなところを見つけて蹴ってほしい、というのが本音。

都心に住む選手は、本来やる必要のない「環境探し」をしなきゃいけない。それでもボールと対峙する時間は作って欲しいと願うばかりだ。

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フットボールクラブ・チームにwebサイトは必要か?

いろいろなフットボールクラブの指導者とお話をするなかで、「うちのクラブにwebサイトって必要かな?」とよく話題に出ます。もちろんあったに越したことはないのですが、多少のコストや手間がかかるので、一概に「持ったほうが良いですよ!」とはお答えしていません。

そこで、フットボールクラブやチームにとってwebサイトはどういった役割をするのか? についてまとめました。

※これからお伝えする情報は、なるべく専門用語を使わずにわかりやすい言葉を使うよう心がけていますが、もしも不明点がありましたらお気軽にご連絡ください。
※紹介するwebサービスやシステムにはさまざまなオプションがあります。すべてを網羅してお伝えしようとすると途方も無い情報量になりますので、汎用性の高い内容にまとめています。

クラブのブランディングと発展を求めるならwebサイトは大切な財産

webサイトはバックアップがきく大切な財産

クラブにとってwebサイト(≒ホームページ)は、色々な活用の仕方があります。指導理念やクラブの紹介・練習や試合のスケジュール報告・お問合せなど様々です。

一方で、webサイトと同じ役割を果たすことのできるFaceBookやTwitterなどのSNSは、よりタイムリーに操作でき、発信先もある程度把握できるので、情報発信をSNSで集約しているクラブもあります。

無料で手軽なSNSと比べるとwebサイトの価値は低く感じてしまいますが、大きな違いがあります。webサイトはクラブのより確かな資産(リソース)になるのです。

webサイトは、ドメインとサーバー(後述します)を契約して、クラブの情報をオリジナルのデザインで発信することができます。さらに、バックアップをとっておけば万が一データを損失しても、復旧することができます。

無料のサービスはコストが掛からないという魅力がありますが、バックアップが取れず、バージョンアップに伴うシステムの仕様変更に従わなければなりません。

webサイトが絶対に必要という訳ではない

webサイトの方がクラブの財産として、SNSより確かなものでだと述べましたが、一方でメンテナンスはSNSと比べると多くなります。

webサイトはインターネット上にある「戸建」としてイメージするとわかりやすいかと思います。戸建に住むということは、普段の家事(運営)に加え、修繕工事(メンテナンス)も行う必要があります。もちろん実際の戸建のように、作ったwebサイトがホコリだらけになったりサビたりすることはありませんが、お客さん(ユーザ)が掃除をしてないボロボロな家に訪れた時の反応は似ています。例えばサイトの更新が半年前から止まっている所にユーザが訪れたら、「このサイト、大丈夫かな?」と不審に思ってしまう人も出てきます。

また、webサイトを作る時には、クラブ側の協力が不可欠です。理念や体制、クラブのカラーがどういったものかをデザインしてユーザにお届けするのがサイトの役割だからです。つまり、内容や思いがあるクラブこそ、サイトを作る意義が出てきます。

これらを鑑みた時に、「ちょっと今は必要ないかな」と思った人は、無理をしてサイトを作る必要はありません。サイトがあるからプラスで、ないからマイナスではないので安心を。大切なのはできる範囲で継続して行えるかどうかです。サイトの運営の方法はいくつか種類があります。後述しますので、興味がある人は下にスクロールしてください。

[tips]webサイトのランニングコストは年間で8,000円ほど

一体webサイトはどのくらいのランニングコストが掛かるのでしょうか? 結論から言うと「年間約8,000円〜」です。サイト作成には「ドメイン」と「サーバー」が必要です。ドメインとは検索欄に書かれている「https://○○○○.com」のこと。これはサイトの住所の役割です。そしてサーバーは、ユーザがクリック(タップ)した要求に対して情報を運んでくれる運送業者だと思ってください。

実際のサービス料金を見てみましょう。まずはドメインの大手・「お名前.com」を参考にしました。

onamae-com
https://www.onamae.com/

試しに「soccer-club-website」というドメイン(住所)が取れないか検索したところ、ほとんどのドメインが取れました。ドメイン名は早いもの勝ちで取得することができます。「.com」「.net」などよく見かけるドメイン(「トップドメイン」といいます)は149円〜、140〜、そして企業を意味する「.co.jp」や日本を意味する「.jp」は基本的に割高です。

トップドメイン名に意味はあるものの、値段と汎用性を考えると「.com」や「.net」が無難かと思います※。
※会社としてクラブ運営している場合は、信頼性を高めるために「.co.jp」を選ぶことがあります。

トップドメイン名の下に書いてある値段は月々の値段なので、例えば「.com」を選択すると年間1,788円のコストとなります。

つづいてサーバーですが、こちらも大手と言われている「ロリポップ」を覗いてみましょう。

lolipop
https://lolipop.jp/

色々なプランがありますが、運営のしやすさを考えて、ここでは「WordPress(ワードプレス)」ができるプランを選択します。容量とスピードも考慮して、ここでは「ハイスピード」プランにしてみます。

月500円なので、年間6,000円のコストとなります。

先程のドメイン代と合算すると年間7,788円※となります。
※各サービスの情報は2021年2月22日17時20分現在の情報です。情報が変わる場合がありますので予めご理解ください。

つまり、年間1万円もかからずにクラブのwebサイトは運営することができます。

はじめの「webサイトを作る」という投資を除けば、月額1,000円以下で自分たちの情報を発信できることになります。

制作費0円の理由

次に気になることは、webサイトの制作費。ネット上では数万円や数百万円と振れ幅が大きく、中でも「制作費0円」が目を引くところです。

まず、制作費が有料なサービスに関して。これは、作りたいサイトの規模やシステム、そして作る側の人件費の組み合わせでサービス提供側が決めています。

フットボールクラブの場合、プロクラブ規模のサイトを除けば、10ページ程度で構成し、加えて問い合わせフォームをつけるのが一般的。

>>OSO SFLが制作したwebサイト

あとは「スライドショー」「動画」といった動きのある効果を加える程度です。相場は先程言ったとおり、幅があるのですが日本最大のクラウドソーイング(外注サイト)の「クラウドワークス」で見てみると、5〜10万円がひとつの目安となります。

ですので、はじめは5万円程度でサイトを作ってもらい、その後は月々数百円のコストが掛かると思ってください。

ここでネットを見てみると「制作費0円!」「タダで作ります!!」などのキャッチコピーで宣伝しているサービスがあります。これは「ウォーターサーバー」の仕組みと似ていて、ウォーターサーバーマシン(webサイト)の設置(制作)は無料で、ウォーターカートリッジ(運営やサーバー)代は都度お金がかかりますよ、というもの。

前述したとおり、webサイトにはドメインとサーバー代が必ず掛かるので、サービス提供者に「運営費+ドメイン代+サーバー代」を合算した数字を月々支払う仕組みでこのサービスは成り立っています。

このサービスは運営の内容(ページ修正や投稿サポートなど)によりますが、「多少コストが掛かっても外部に管理してもらったほうが楽」と感じるクラブにとっては便利なものとなります。

OSO SFLは制作費をいただき、その後は1ヶ月ほどにわたり、クラブが運営できるように無料サポートをしていく形を基本としています(ご要望により運営・保守も承ります)。そのため基本的には制作費以外は発生しません。

どちらのサービスもメリット・デメリットはありますが「すべてが完全に無料」なものはほぼ皆無ですので、その点はご注意ください。

[tips]制作作業の工程にスムーズに移行できるクラブは、理念が明確で情報が精査されている

OSO SFLではwebサイト制作に当たり、クラブ側にやっていただく作業として「サイトにどのようなコンテンツを掲載したいか?」を取り纏めていただきます。

要検定義シート
はじめに書いていただく「要件定義シート」

お渡しするシートに対し、満遍なくお答えいただいたクラブのサイトは、比較的早く納期できる傾向にあります。もちろん、デザインに凝っていたり、作っている途中に変更したりしてスケジュールが変更されることがありますが、「何を載せたらよいのかわからない」という理由で作業がストップすることは、あまりありません。

webサイトを作るメリットして、クラブの歴史や指導者の思いをひとつの形にできます。自分のクラブに興味を持ってくれた人が、ゆっくりとクラブのサイトを閲覧して、共感や賛同をとおし、選手入会などにつながっていく……。サイトはクラブの思いを24時間365日、発信し続けてくれる強力な資産と言えます。

フットボールクラブのwebサイト運営方法

ここまで読んでいただいて、webサイトがほしくなった人もいると思います。ただサイトは作った後が本番。多くの人にサイトを知ってもらうために、少なからず運営を行っていかなければなりません。

そこで、どれくらいのことができるかによって、サイトのデザインも別けることができます。

1.運営は積極的に行いたい

ニュースやお知らせ、SNSはほぼ毎日できる。そんなクラブはサイトに投稿ページとSNSを埋め込むデザインがおすすめです。ユーザが日々見ても新しい情報が載っていると、ページ閲覧数(ページビュー)も期待ができます。

2.運営は程々に行いたい

投稿やSNSはできて週に数回のアップ。そんなクラブは更新が少ない静的な固定ページをメインとしたデザインがおすすめです。クラブの情報は固定ページにしっかりと記載しておくことで、十分サイトとしての機能を保ちます。

3.運営は苦手

ほとんど投稿系の作業はできない……。そんなクラブはサイトのトップページにSNSを埋め込み、そのSNSの更新だけに専念してもらいます。基本的にはSNSから訪問するユーザがターゲットになりやすいです。

フットボールクラブという特性上、ニュースの更新がサイトの魅力になりますので、更新頻度は低くても継続的に運営することが大切になります。

まとめ

かなり掻い摘んでフットボールクラブのwebサイトについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。

クラブの主業務は現場ですので、インフラの分野となるwebサイトが後回しなってしまうのは自然な流れなのかもしれません。ただ、これからは少子化の加速、ITの普及、そして広い視野で見るとSDGsなど、「フットボールクラブが影響する、関わる」ことは多様に現れてきます。

指導を基盤にこれからの「フットボール+」に取り組むクラブにとって、webサイトは長期的に見て重要な資産になります。この記事が少しでもクラブにとって有意義な情報になれば幸いです。

制作依頼の有無に関わらずご質問などございましたら、お気軽にcontactよりご連絡ください。

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誕生日だったので、改めてOSO SFLの目指すところを確認した

2月20日はOSO SFL代表・隈崎の誕生日。最近は時間の流れが早く感じ、あっという間に34歳という感覚。

今年もたくさんの人からお祝いのメッセージをいただいてとても嬉しい。日本時間からマイナス12時間の時差があるパラグアイの友達から、時間差でメッセージを貰うので、長い時間お祝いしてもらっている感覚にちょっと優越感を覚える。

そして自分に家族ができてから、毎年祝ってもらうのは本当に幸せ。コロナ禍しかり、この先不安なこともあるが、とにかく家族みんなが健康で一年を過ごせることが一番の思いだ。

「フットボールをとおして世界で活躍できる人に」を目標に

誕生日は一つの節目なので、改めて自身の目指すべきことを整理しようと思う。

OSO SFLの理念は「フットボールが日本文化となること」、標語は「フットボールと、ずっと。」

上記二つは、どちらも選手や指導者側に寄り添った言葉に見えるが、実はかなり社会性を含んでいる。なぜなら、フットボールにしたって何にしたって、物事を継続的に進め、発展させるには社会とのリレーションがなければ不可能だからだ。

フットボールから何を学び、社会に何を還元できるか

フットボールからは競技に関わる技術以外に、色々なことを学ぶことができる。できないことをできるようにするためのトライ&エラーは、人生を豊かにするに当たり必要不可欠なフレームだ。集団の中にいながら個人として何ができるかを考えることなんて、現代社会で活躍するために大切なベースとなる。

考えたらきりがないくらい、フットボールがもたらすものは多い。だが、そういった学びを上手く生活の糧に変換できずに、フットボールと社会を切り離してしまっている人がいる。

「スポーツしかしてこなかったから」

このフレーズにすごい嫌悪感がある。他人から言われるならまだグッと堪えることができる。しかし選手自身が吐露するのは間違っている。特にユース世代以降の選手にその傾向が強い。競技に打ち込んでいたから一般常識が欠けている、感覚が違うと卑下してしまう人がいる。

それは違う。だいたいそんな世間で言われている常識なんて「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」で、学ぶ姿勢があれば問題ない。ちょっと短期間に人の十倍恥をかけばいい。反対に恥を嫌って見た目だけ気にして他人と接していると、中途半端なものしか身につかない。もちろん常識なんて世の移ろいとともに変化があるものなので、「ずっと学び続けるものだ」の心構えを持ち続けたいところ。

大切なことはフットボールから何を学んで、それを社会にどのように還元できるかを考えながら行動すること。

「フットボールから諦めない大切さを学び、会社ではプロジェクトリーダーを担っている」

「フットボールからグローバルレスを学び、日本と海外をつなぐ仕事をしている」

「フットボールから成長する面白さを学び、人を育てる取り組みをしている」

等など……。

フットボールと出逢っていなければ、こんなに素晴らしいことを学ぶことができなかったかもしれない。

「フットボールと、ずっと。」は、こういった思想や行動を伴う人たちが増え、環境が徐々に良くなることで自然にできてくるものだと信じている。

OSO SFLはたくさんの人と関わりながら、子どもたちに「気づきを築く」プロジェクトを作り出す

OSO SFLは単に選手の技術向上を目的としていない。格好良くいうと「人づくり」だ。国内でも海外でも地域や国を問わず、活躍できる人材をフットボールをとおして輩出していきたい。そして周りから「フットボールやってる人って、いろいろな場面で活躍していて凄いよね!」と言われるようにしていきたい。

フットボーラーはピッチ外でも活躍できるスーパーマンであることが社会に貢献することで、それがフットボール環境の向上という還元になり、結果として好循環になる、という環を目指していく。

現在、OSO SFLのバリューは「フットボールクリニック・キャンプ」「webフットボール」「フットボールライティング」を三本柱で行っており、目標に対して少しでも結果がでるように頑張っていきたい。

改めて目標を確認したので来年の2022年2月20日、OSO SFLがより発展しているよう精進していきますので、皆様よろしくお願いいたします。

OSO SFL代表・隈崎大樹

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異なるフットボール文化を知っているなかで感じた、それぞれの「普通」

これは、自転車で通りかかった公園のいち風景から「あっ」と感じたので書き留めます。

公園はきれいな人工芝で、開放時間は自由にボールが蹴ることができる何とも素敵な場所。その日は天候も穏やかで、たくさんの人が「マイボール」で黙々とトレーニングをしていた。

公園を通り過ぎてからふと、「ん」っと思った。

「結構人(12、3名)がいるのに、みんな一人でボール蹴ってる……。なんでゲームしないんだろう」

きっと、他人同士だからっていうのが一番の理由だろうけど、それでも何かこう「もったいないな」という感情が湧いた。フットボールは楽しむのも、うまくなるのもやっぱりゲーム(プレー)が一番。自主練は誰もいない時にやればいい、というのが「今」の自分が持っている「普通」だからだ。

そんな自分も、海外に行く前はもっぱら「自主練」が好きだった。フットボールがうまくなるには自主練をしまくれば、ヘタなりにうまくなると思っていたからだ。きっと、当時の自分がその公園にいたら、周りの皆と同じく一人でボールを蹴っていただろう。そして、それが「普通」のこととして、何も疑問を持たずに過ごしていくと思う。

一人でボールを蹴ることでボールフィーリングはうまくなるけど、試合で生きるプレーは身につかない。それは南米に行った時に肌で感じたし、「なんでもっと気づかなかったんだろう!」と痛く後悔したことでもある。

日本で指導をする外国人コーチが「日本人はテクニックはあるね」と言っているのは、褒めているようで褒めていない「純粋な事実」を言っているに過ぎないんじゃないかと受け止めてしまう自分がいる。

なので、オフィシャルな環境でなくてよいので、もっとプレーをしてほしいなと老婆心ながら思ってしまう。「大人数でいる時は試合をしよう」なんて標語を押し付けるつもりはないけど、人がたくさんいてボールがあったら自然に試合になる風景が、フットボールの普通だと信じているから。

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あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!

本年も宜しくお願いいたします!

今年はコロナの影響で、フットボール界も未曾有な状況となっています。OSO SFLでは、そんな状況だからこそ生まれるコンテンツを見出し、皆様に還元できるよう精進いたします。

OSO SFL代表 隈崎大樹|Hiroki Kumasaki