activity

report-private-clinic-211016-17_1920px

Report | OSO SFL北斗・函館プライベートクリニック

OSO SFLは2021年10月16-17日、北海道茅部郡森町にて「OSO SFL北斗・函館プライベートクリニック」を開催しました。

場所は2019年に開催した「LEVANTE U.D. CAMP HAKODATE 2019」の選手宿泊でお世話になった「グリーンピア大沼」。広大な敷地の中でのびのびとフットボールを楽しむことができました。

とにかくボールにたくさん触ってほしい

緊急事態宣言が明け、徐々にスポーツ活動も再開してきました。

OSO SFLも9月に開催予定だったフットボールクリニックが延期となったため、10月は通常のクリニックと今回のプライベートクリニックの二本立てとなりました。

プライベートクリニックにおいては、基本的な技術のトレーニングを行い、残りはすべてゲームの時間に割きました。

「本当にボールに触る機会が減ったんですよ」

クリニック開催前に、ある選手の保護者の方から聞きました。トレーニング準備中、ゴールの方に目をやると楽しそうにボールを蹴っている選手の姿が。その光景を見た瞬間、トレーニングの量を減らしゲームの時間をより多く取ろうと決めました。

当初は低学年と高学年に別けて行う予定でしたが、「くまコーチ、もっとやりたい!」とリクエストがあり、やりたい選手はすべてのセッションに参加できるようにしました。

終始ゲームを楽しむ選手たち。「楽しむことがスポーツの原点」だと、選手たちから改めて教わりました。

playing-boys-on-green

クリニック二日目にはまさかの……

今年の初雪は昨年より8日早いとニュースで報道されていました。まさかその初雪に出会うなんで。

霙混じりの雪がほんの少しの時間でしたが振りました。路面にある気温計をみると「2.9℃」。車のフロントガラスは車内が温まるまで、なかなか曇りが取れませんでした。

選手は「さみー!」とはじめは叫んでいましたが、動き出すと寒さなんてどこへやら。しまいには「暑い」といって上着を脱ぎ捨てます。そういえば自分も子供の時、真冬でも短パンでやっていた記憶が……。

今年のフットボールクリニックは11月まで。12月以降はフットサルクリニックへと移行します。それまでは積雪しないように祈るのみです!

選手のお父さんから話し手を聞いてほっこり

クリニック終了後は冷え切った体を温めるため、ホテル内の温泉へ。

そこで参加してくれた選手とバッタリ。露天風呂で団欒しました。

「寒いなかお父さんたちも大変でしたね」と私。するとあるお父さんが「俺達が子どもの時もこうやって送り迎えしてくれたから、今度は俺らがする番だ」と。

本州と違って、北海道の子どものスポーツ活動は車の送迎がないとほぼ不可能です。地域によっていろいろなスポーツとの関わり方がありますが、北海道はこうやって繋がっていくのだなと、なんだかほっこりした気持ちになりました。

10月30-31日は通常の北斗|函館フットボールクリニックを開催

プライベートクリニックが終わってからつかの間、10月30-31日(土日)は通常の北斗|函館フットボールクリニックです。

11月が外でできるギリギリの時期と考えると、フットボールクリニックは残すところ後2回! 頭も体もフル回転する内容でお届けいたしますので、是非ご参加ください。

お申し込みは下記クリニック情報のリンクから。

※12月からは室内でフットサルクリニックを行います。


協力:
グリーンピア大沼

クリニック情報:
Notice | 北斗・函館フットボールクリニックVol.3 10月30-31日開催

leaflet-hokuto-hakodate-clinic-21130-31_1920px

Notice | 北斗・函館フットボールクリニックVol.3 10月30-31日開催

OSO SFLは2021年10月30-31(土日)、北海道北斗市で北斗・函館フットボールクリニックVol.3を開催します。

北斗・函館フットボールクリニックVol.1のレポートはこちら

北斗・函館フットボールクリニックVol.2のレポートはこちら

 

【U-10・U-8】プロテクト

第1回と2回でU10・8は、コンドゥクシオン(運ぶドリブル)とレガテ(突破のドリブル)をトレーニングしました。

第3回は守るドリブル「プロテクト」です。

ボールを失ったら攻撃ができず、チームは相手からボールを奪わなければなりません。個人の技術としてボールを守るにはどのようなことに気をつけてプレーをすればよいのか。そして、いままでトレーニングしてきたコンドゥクシオンとレガテの使い分けについても復習しながら行います。

3つのドリブルの使い分けがはっきりしてくると、結果としてボールポゼッションが高まり、ボールをしっかりと保持した試合運びへと展開できるようになります。

【U-12】コントロール&パス

フットボールで大切な技術です。

コントロールは単にボールを止めるのではなく、次のプレーに繋がるように方向をつけることが重要です。そのためにはボールフィーリングに加え、プレーの状況をよく観る必要があります。

パスについても追求することはたくさんあります。パスの基本となるインサイドキックの精度、相手が受けやすい球種、メッセージが込められたエフェクト等など……。考えることがたくさんある分、フットボールの楽しさが広がる分野でもあります。

クリニックでは、しっかりと基礎をトレーニングしつつ、上手くコントロールできるコツもご紹介しますので、是非ご参加下さい!

中学生とのパーソナルトレーニング。パス&コントロールのボールフィーリングの風景です

30日10:00-11:30は自主練型トレーニングを実施

クリニックのテーマとは別に、30日10:00-11:30にて全学年を対象に自主練型トレーニングを行います。

主にコーディネーションとボールフィールを行い、より正確に体を動かすこと、ボールに慣れることを目的としています。こちらは参加自由です!

 

参加者にはギャラリー2のオンライン特典!

今回のクリニックで、OSO SFLのウェアサプライをしていただいているギャラリー2様より、参加者にお得なオンラインクーポンを発行していただきました!

関東に11店舗を構えるギャラリー2は、フットボールに限らず様々なスポーツ商品を取り扱っています。

クーポンはクリニックに参加いただいた方にお送りいたしますので、お楽しみに!

 

クリニック概要

北海道函館・北斗市、近郊にお住みの方は、ぜひご参加ください!

【日にち】
2021年10月30-31日(土日)

【会場】
北斗市運動公園多目的広場

【参加費】
3,300円(税込|2日分)
参加費はクリニック当日にお持ち下さい
※参加費は全カテゴリー共通です

【時間】
□10月30日(土)
☆10:00-11:30 全学年
①12:30-14:00 小学1|2年
②14:00-15:30 小学3|4年
③15:30-17:00 小学5|6年

□10月31日(日)
④12:00-13:30 小学1|2年
⑤13:30-15:00 小学3|4年
⑥15:00-16:30 小学5|6年

☆だけ北斗市運動公園自由広場で行います
☆は自主練型のトレーニングを行います。自由参加ですので、午後のトレーニングのみの参加でもOKです。
※開催時間は変更することがあります

【新型コロナウイルス感染症対策】
実施中の感染拡大防止に努め、できる限りの安全を確保する為に下記の対応を実施いたします。最新状況を考慮の結果、 キャンプ内容が変更する場合がございます。予めご了承ください。

いずれかに該当する場合は参加をご遠慮いただく場合がございます。

  1. 37.5 度以上の発熱がある場合
  2. 風邪の症状、あるいは咳や体のだるさなど体調に不安のある方
  3. ご家族や同居人等、濃厚接触のある方が上記に該当する場合
  4. 14日以内に海外に渡航歴のある方
  5. 検疫所や保健所等、関係各所より自宅等での待機を要請されている方
  6. 感染者と接触歴があり、又はその他感染を広げるリスクのある方

ご参加の皆様に様々なお願いやご不便をおかけいたします。選手の安心・安全を第一と考えておりますので、何卒ご理解、ご協力の程宜しくお願い申し上げます。

【お申込みフォーム】

    【選手の情報】

    選手氏名必須
    フリガナ必須
    性別必須
    生年月日必須
    学年必須
    所属チーム必須
    自主練型トレーニング任意
    参加する

    【保護者の情報】

    保護者氏名必須
    フリガナ必須
    住所必須
    メールアドレス必須
    電話番号必須
    その他お問合せ内容任意


    Link:北斗スポーツクラブNOSS

    Link:ギャラリー2

    leaflet-hokuto-hakodate-clinic-211016-17_1920px

    Notice | 北斗・函館プライベートクリニック 10月16-17日開催

    OSO SFLは2021年10月16-17(土日)、北海道茅部郡森町で北斗・函館プライベートクリニックを開催します。

    緊急事態宣言で溜まったストレスと吹き飛ばそう!

    8月に開催したOSO SFLサマーキャンプ2021で、モチベーションが上がった選手たち。

    しかし、それに歯止めを掛けるように緊急事態宣言が発動、延長…。フットボールのみならず、自由に外出できない事態に選手たちは、想像以上にストレスを感じたのではないでしょうか。

    そして10月、徐々にではありますが、ボールが蹴れる日々が戻ってきそうです。

    OSO SFLは「早くボールを蹴りたい!」と思っている選手に向けて、プライベートクリニックを行います。普段行っている北斗|函館フットボールクリニックとは異なり、「フットボールの基礎をはじめからていねいに」「ゲームで楽しむ」ことを目的として開催します。

    鈍ってしまった体を起こし、ボールを触る楽しさを取り戻してもらえたら嬉しいです!

    小学1〜6年生でどなたでも参加できますので、是非ご参加下さい!

     

    クリニック概要

    北海道函館・北斗市、近郊にお住みの方は、ぜひご参加ください!

    【日にち】
    2021年10月16-17日(土日)

    【会場】
    グリーンピア大沼芝生グラウンド
    北海道茅部郡森町赤井川229

    【参加費】
    3,300円(税込|2日分)
    参加費はクリニック当日にお持ち下さい

    【時間】
    □10月16日(土)
    ①15:00-17:00 小学1〜6年

    □10月17日(日)
    ②9:00-10:30 小学1・2・3年
    ③10:30-12:00 小学3・4・6年
    ④13:00-14:30 小学1・2・3年
    ⑤14:30-16:00 小学3・4・6年

    ※16日(土)は全学年同時開催です
    ※参加費は全カテゴリー共通です
    ※開催時間は変更することがあります

    【新型コロナウイルス感染症対策】
    実施中の感染拡大防止に努め、できる限りの安全を確保する為に下記の対応を実施いたします。最新状況を考慮の結果、 キャンプ内容が変更する場合がございます。予めご了承ください。

    いずれかに該当する場合は参加をご遠慮いただく場合がございます。

    1. 37.5 度以上の発熱がある場合
    2. 風邪の症状、あるいは咳や体のだるさなど体調に不安のある方
    3. ご家族や同居人等、濃厚接触のある方が上記に該当する場合
    4. 14日以内に海外に渡航歴のある方
    5. 検疫所や保健所等、関係各所より自宅等での待機を要請されている方
    6. 感染者と接触歴があり、又はその他感染を広げるリスクのある方

    ご参加の皆様に様々なお願いやご不便をおかけいたします。選手の安心・安全を第一と考えておりますので、何卒ご理解、ご協力の程宜しくお願い申し上げます。

    【お申込みフォーム】

      【選手の情報】

      選手氏名必須
      フリガナ必須
      性別必須
      生年月日必須
      学年必須
      所属チーム必須

      【保護者の情報】

      保護者氏名必須
      フリガナ必須
      住所必須
      メールアドレス必須
      電話番号必須
      その他お問合せ内容任意

      KUMATre@1920

      School |OSO SFLスクール「KUMAトレ」開校!

      OSO SFLは2021年9月8日、東京都杉並区にてフットボールスクール「KUMAトレ」を開校しました。

      KUMAトレページはコチラ>>

      KUMAトレは「今のジブンを超えたい」選手のためのフットボールスクール

      KUMAトレはOSO SFL代表の隈崎が指導するフットボールスクールです。

      個の力を向上をメインに、定員10名の少人数制でトレーニングを行います。

      以下は選手として必要な要素です。

      パス、シュート、ドリブル、ヘディング、 1v1ディフェンス&アタック、ポジショニング、フィットネス、スピード、バランス、コーディネーション……。

      他にもたくさんありますが、個の力を伸ばすにはこれらの要素を、バランス良く継続的にトレーニングする必要があります。

      上手い下手じゃない。KUMAトレは今のジブンを超えたい選手を歓迎します!

      足元の技術があったり、フィジカル要素が高いなど、フットボールの上手さ(強さ)には様々な見方があります。だからこそ、すべての選手にとって活躍するチャンスがあるスポーツだといえます。

      はじめからイメージ通りにプレーができる選手はいません。プロフェッショナルでプレーする選手は、「過去より今、今より未来」のジブンを目指してトレーニングした結果、勝ち取ったステータスといえます。

      すべての努力に結果がついてくるかはわかりません。しかし、結果は努力した人のみ得ることができます。

      KUMAトレは、入会するためのレベルは設けていません。常にジブンと向き合い、上のステージを目指している選手を全力でサポートします。

      KUMAトレページはコチラ>>

      落ち着きと自信を生む徹底した基礎技術

      KUMAトレはシンプルな基礎技術も、深く追求します。

      例えば対人のパス&コントールにおいても、追求すべき技術は無数にあります。

      インサイドのどの部分がボールが収まりやすいか、体の正面でボールを迎えているか、膝下の振りでパススピードはどう変化するのか、ボールに触れるまで周りを観ているか、軸足の位置はどこか最適か……。

      トレーニングでは「量」も大切ですが、その量に対して「質」が備わっていなければ単なる運動になってしまいます。

      「量×質」の状態でトレーニングを行う。KUMAトレでは選手に問いかけることにより、トレーニングの理解を深めながら行える環境になるよう努めています。

      こうした高い意識のなかでトレーニングを続けていくことで、選手自身のなかに技術の型が形成され、無意識下でも精度の高いプレーが可能に。これにより余計なストレスが排除され、精神的に落ち着きと自信が出てきます。

      基礎技術の徹底により、肉体的にも精神的も疲労を軽減され、フルタイムを高いレベルでプレーできるようになります。

      KUMAトレページはコチラ>>

      まずは無料体験でトレーニングを体感!

      KUMAトレに興味がある選手は、無料の体験トレーニングができます。

      詳細はスクールページよりご確認下さい!

      KUMAトレページはコチラ>>


      スポンサー:
      THCエンタープライズ

      camp2108

      Report | OSO SFLサマーキャンプ2021

      OSO SFLは2021年8月、神奈川県海老名市および北海道北斗市にて「OSO SFLサマーキャンプ2021」を開催しました。

      ショートキャンプを含めると100名を超える選手の参加。大事なく無事にキャンプを終えることができました。

      all-kanagawa

      キャンプは上手くなるのではなく、上手くなる方法を学ぶ場所

      キャンプのテーマは「成長し続け結果を出せる選手になれるように」。上手いと言われる選手はたくさんいますが、他者から評価されたり、チームプレーに効果的に関われる選手はそう多くはいません。

      「フットボールが楽しい」というフェーズから、次のステップに上がるには大なり小なり結果が必要です。ではその結果に向けて、「一生懸命」という言葉だけを頼りに、トレーニングに励むことが正解でしょうか。

      フットボールのプレーに正解はないとよく言われます。ドリブルかパスか、ショートかロングパスか、遅攻か速攻か……。ゴールまでの過程は無数です。

      しかし、試合中のワンプレーごとに選手は「これが最良だ」と思えるプレーを判断して行います。つまりフットボールはこの「最良」をできるだけ短い時間で、判断し実行することの連続です。そして、より優れた「最良」を出したチームの勝率が高くなります。

      スペインではその最良を出すために、あるプレーに対して概念があり、トレーニングではコンテンツを持たせ、さらにキーファクターを置きます。ざっくり置き換えると概念とは数学の公式のようなもので、変数(プレーの局面)によって結果(プレーのアクション)は異なりますが、思考の筋道は統一化されています。

      キャンプではコーチが伝えたすべて吸収することや、いきなり別人のようにプレーが変わることは簡単ではありません。重要なのは、プレーに対する見方を洗練し、所属するチームで行うトレーニングで吸収できることをより多くすることです。

      「上手くなるにはこうしたらどうか」

      今まで感じたり考えたことがなかった新しいフットボールを見つけることが、上手くなり続けるための鍵となります。

      coaching

      トレーニングはスペインの選手が行っている内容と同じオーガナイズで実施

      ひとつのトレーニングセッションは、1パス・ドリブル+アジリティー、2ロンド(鳥かご)、3オレアーダ(一方向の攻撃によるゲーム)、4ゲームの流れで構成されています(トレーニング名は日本語で馴染みのあるものに置き換えています)。クラブやコーチによってメニューの変化はありますが、スペインのトレーニングはこういった流れで行われます。

      特徴としては、リフティングや対人パスといった反復トレーニングがないこと。理由は簡単で、試合の局面からかけ離れているからです(体を温めるためにトレーニング前に行うことはあります)。

      また、トレーニング中の人の流れもローテーションされていたり、ルールが加えられたりと、はじめて体験する選手にとっては難しく感じたかもしれません。一見すると複雑で面倒くさいと思った選手もいると思いますが、見方・相手・ゴール・ボール・スペースの要素をメニューに入れることが大切。慣れてくると異なるオーガナイズでも、スムーズにトレーニングに入ることができるようになります。実際、キャンプの二日目・三日目とセッションを重ねるごとに、コーチが伝えたことを素早く理解している選手がいました。

      ここで伝えたいのは、スペインのトレーニングが良いとか優れているとかではなく、幼い頃からこういったトレーニングを積み重ねる必要があるということです。キャンプに参加した選手には所属クラブに戻っても、キャンプのトレーニングを覚えていてほしいと思います。

      mtg

      フォローアップトレーニングでコロナで溜まったストレスを吹き飛ばす!

      まず、「フォローアップトレーニング」という名前……、今考えると違う名前のほうが良かったかもしれません……。当初はゲーム祭の前に簡単なトレーニングを入れてから行う予定だったので、名前に「トレーニング」をつけました。

      会場で保護者の方にお話を伺うと、コロナの影響で選手がけっこうストレスを溜めていることがわかり、急遽ゲームだけの内容にしました。思い切り学んだ後は、思い切り楽しむ! 特に低学年はとても楽しそうにボールを追っている姿が見られました。

      気軽に公園に行けない、クラブの活動制限等で、選手には見えないストレスが溜まっているかと思います。ほんの束の間の時間でしたが、選手たちに開放的な時間を提供できたことを嬉しく思います。

      fun

      OSO SFLは歩みを止めず、これからもフットボールと共に!

      緊急事態宣言の拡大によって今後、フットボールの活動に強い制限がかけられることが予想されます。もちろん、安全を考慮しなければなりません。

      一方で、フットボールがもたらす楽しさ、活力、そして心身の健康もまた、できる範囲で維持させることもの重要です。OSO SFLはできる範囲で、フットボールが選手のそばにあるようこれからも取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします!

      また、今回のキャンプでは保護者の皆様から多大なご協力・ご理解いただきましたことに、改めて御礼申し上げます。

      OSO SFL
      代表|隈崎大樹

      all-hokkaido
      神奈川キャンプ
      北海道キャンプ


      協力:
      北斗スポーツクラブNOSS
      FC MAT

      キャンプサイト:
      OSO SFLサマーキャンプ2021(募集は終了しています)

      clinic210710-11

      Report | 北斗・函館フットボールクリニックvol.2

      6月の第1回クリニックから2週間。あっという間に北斗|函館フットボールクリニックvol.2の開催です。この2週間を経て、子どもたちは変化しているのか、ワクワクしながら飛行機に飛び乗りました。

      今回は寒かった……。子どもたちは元気いっぱい!

      前乗りした日から霧雨の渡島。「(あ、こっちの6月ってこんな天気だった……)」。すっかり忘れていました。前回はまだ寒いだろうと思って、防寒ウェアをしっかり準備しましたがまったくの用無し。そのため今回はかなりの軽装で来てしまいました。寒い。

      hakodate-sta
      函館駅の上空はどんよりした雨雲

      クリニック当日。朝露で濡れている芝でトレーニングの準備をしていると「くまこーちー! おはよーございまーす!」。大きな声で子どもたちが元気いっぱいに挨拶してくれます。この瞬間がとても嬉しいです。その後は皆でゴールを組み立てて運びます。普段のチーム活動の成果が現れる瞬間です。

      moving-goal
      後から来ている仲間を見つけると足が止まります

      低学年|突破のドリブル・レガテ

      低学年のテーマは突破のドリブル「レガテ」です。日本語で「フェイント」を意味するので、子どもたちにとってもイメージが掴みやすいドリブルとなります。

      突破のドリブルとなると足元の技術に目が行きがちですが、それは一つの選択肢。ですから、どれだけ足元が上手い選手でも、ドリブル一択だとディフェンスラインの突破は困難になります。

      アナリティクスからはじめても良いが、インテグラルなトレーニングに移行すること

      コーディネーションを終え、トレーニングはアナリティクス(反復系)のドリブルへ。実践的なインテグラルトレーニングからスタートするのは、それはそれでありです。子どもたちのレベルやグループ内でのレベル差を加味して、アナリティクストレーニングを取り入れることはとても効果的です。

      ただ、私が意識していることとして、トレーニングは試合でのパフォーマンスを上げるために実施するものなので、アナリティクスではじめても、最終的にはインテグラルなオーガナイズにシフトしています。多くのフットボールクラブが最後のセッションで試合(インテグラル)を取り入れていると思います。その場合、アナリティクストレーニングからいきなり試合にするのではなく、その変化を緩やかにすることで、子どもたちはその日のトレーニングテーマを上手く咀嚼できると考えています(カテゴリーやレベルによってはこれに限りません)。今回のレガテでも、ボールタッチの確認から、徐々に試合で起こる状況を切り取ったオーガナイズで実施しました。

      dribbling-boy

      フェイントは足技だけではなく、認知することでも発生する

      実践的なドリブルのトレーニングは、2v1のオーガナイズからだと考えています。もちろん1v1でもよいのですが、オフェンスの選手はつねに「パス」と「ドリブル」の選択肢を持つ必要があります。そのため、ボールホルダーにディフェンスがついているか、又はサポートについているかの状況下でプレーするのが「普通」にならなくてはなりません。

      パスかドリブルの二択を土台に、ボールホルダーはドリブルのコースや体の向きを変えるだけでもディフェンダーの意識や視線にフェイントをかけることができます。ボールホルダーが周りを認知するだけで、相手を突破する成功率はグンと上がるのです。

      ディフェンスにとって「パスなのか、ドリブルなのか最後までわからない」。この状態をオフェンスは発生させることが重要です。

      中・高学年|三種類のドリブル

      中・高学年は前回に引き続き3種類のドリブルをテーマに実施しました。まずはコーディネーションとともにボールタッチの確認から。初日の昼頃から雨が降り出してきましたが、子どもたちは何のその。真剣にボールを追っていました。

      in-rain

      発生するスペースと消滅するスペースを探しながらドリブルを行う

      スペースはボールや選手と異なり、目には見えません。さらに状況によって様々な変化があるため、認知するのは簡単ではありません。しかし、スペースを意識したトレーニングを継続して行うことで、スペースの発生と消滅の認知や予測ができるようになります。

      シンプルな例として、2v1の状況が挙げられます。2人のオフェンスが1人のディフェンスを突破するトレーニングです。ボールホルダーはドリブルでパスかドリブルを判断してプレーを続けます。この時、ボールホルダーの目の前にディフェンダーがいれば、ドリブルを行うスペースは消滅、反対に味方の前にはスペースが発生します。この場合、ボールホルダーが決定するプレーとして成功が高いのは、パスです。広い方がボールを扱いやすいからです。

      このように言うと、とても簡単な理屈ですが、実際にプレーしてみるとなかなか難しいものです。スペースの発生と消滅は刻一刻と変化します。そのため認知しながらプレーをするのは、選手にとってかなりのストレスとなります。ですが、スペースを味方につけた選手ほど、魅力的なプレーができるのも確かです。

      ボールを持った選手が固まって動かない。訳を聞くと……。

      出来事はポゼッションをしている時に起きました。私からの配給を受け取ったある子どもが、相手と対峙しながら動かくなってしまったのです。それはまるで時が止まったようで、周りの子どもたちもびっくり。一旦止めてどうしたのかと聞くと、「あっちにパスしようとしたけど近くに相手がいるから、反対を見たらスペースがあってドリブルができると思って……」。どうやら頭で考えすぎて動けなくなってしまったよう。

      その時はプレーをするように促しトレーニングは続けられましたが、指導をしながら内心は「(話してくれたことを一生懸命理解しようとしてくれてありがとう!)」とかなり嬉しかったです。教えたことをプレーで表現してくれることも嬉しいですが、こうやって頭で理解しようと努力してくれることも同じくらい嬉しいです。

      そして、あまり発言しない子でも、頭の中で色々な事を考えている。「話ができない=理解してない」ではないのだと、改めて反省しました。今後は子どもの表情や仕草をより深く観察していきたいと思います。

      talking
      大人が話している時、子どもはたっくさん想像している

      次回はOSO SFLサマーキャンプ!

      8月のクリニックはお休みです。代わりに8月21日、22日(土日)に、OSO SFLサマーキャンプ北海道を開催します。当キャンプではスペインで指導している日本人指導者とともに、かなり濃い内容のトレーニングを行っていきますので、ぜひご参加ください!

      次回のクリニックは9月11日、12日(土日)の予定です。


      協力:北斗スポーツクラブNOSS

      キャンプサイト:OSO SFLサマーキャンプ2021

      clinic210626-27

      Report | 北斗・函館フットボールクリニックvol.1

      5月から開催予定だった「北斗|函館フットボールクリニック」。緊急事態宣言を受け、解除後の6月に開催日を移動して無事、実施しました。

      今回から小学生の学年を三つに別け、各グループ用に年間指導プランを作成しました。当日はトレセンで参加できない学年があったため、変則的に低学年と高学年の2グループで実施しました。

      最高の天然芝! だけど暑かった

      会場は北海道北斗市にある北斗市運動公園多目的広場。体育館・陸行競技場・フットボール×2面・パークゴルフ場・野球場と、広大な敷地の中に様々なスポーツが楽しめる環境が整っています。会場から数百メールに海が広がり、時々潮風の匂いを感じます。

      二日間とも綺麗な青空が広がり、まさにスポーツ日和! と思っていましたが、あつい、暑い!! 聞くとクリニック前日までは涼しかったようですが、当日は打って変わって夏の北海道となったようです。子どもたちも「あぢーっ!」と顔を赤くしていました。幸い会場のピッチは天然芝だったので、地面に熱はたまらず快適にボールを蹴らせることができました。

      hokutoshi-undo-koen-tanokuteki
      drinkng

      低学年|運ぶドリブル・コンドゥクシオン

      低学年のテーマは運ぶドリブル「コンドゥクシオン」です。日本語で「運転」を意味するこのドリブルは、様々な場面で使われます。

      はじめはボールフィーリングを中心に、タッチによってボールがどのように転がるのかを確認するトレーニングから。細かく触ることが運ぶドリブルの基本ですが、さらに細かな部分にこだわることで、選手独自のタッチができてきます。

      dribble

      単純なコーンドリブルも工夫次第で生きた技術の習得ができる

      ドリブルの代表的トレーニングであるコーンドリブル。アナリティクストレーニングといわれる反復・ドリルの形式です。小学低学年では、ボールフィーリングの基礎を定着するために行っても良いと思います。ただ、ドリブルがプレーの目的になってしまわないように注意します。

      行ったドリブルは選手を前にコーンを2〜3本置き、コーンの前でフェイントをしたり、周りを回ったりして往復するものです。ここに、一工夫を入れます。

      例えば、ドリブルするレーンを4列設けて、選手はどのレーンでも自由に通過することができるようにします。さらに、先の選手が通過したコーンに他の選手は通過できず、未だ誰も通過していないところを進む、というルールです。こうすることで、選手は通過できるドリブルコースとそうでないコースを把握する必要が出てきます。

      運ぶドリブルを行うにあたって、ボールを持つ選手は自身やチームを有利な状況にしていくことが大切です。そのためには「ドリブル(ボールタッチ)がうまくいった」ではなく「ドリブル(有利な状況にボールを運ぶ)ができた」という認識が試合の中で生きてきます。トレーニングの最後に行ったゲームでも時々、選手を止めて「どこのスペースが大きく(広く)なっているかな?」「ボールを持った選手の目の前のスペースはどうなってきている?」といった問いかけを行いながら、運ぶドリブルの使い所について確認しました。

      最後のゲームは選手vsコーチ!

      今回は時間が多く取れたため、トレーニングの最後は選手vsコーチで試合を行いました。前進でチャージに来る選手、思い切りスライディングにくる選手……、かなりのプレッシャーに足首が持っていかれそうになりました。

      二日間のリーグ形式で行われたゲーム。選手たちより長いプレー経験を見せつけるべく、最後はしっかりと勝たせていただきました! 7月のフットボールクリニックでも時間があればやりたいと思うので、是非くまコーチに勝ってください!!

      高学年|三種類のドリブル

      高学年は3種類のドリブルをテーマに実施しました。

      相手を抜き去る突破のドリブル

      「突破のドリブル」。相手と対峙した時に抜きにかかるドリブル。

      意図的にある場所にボールを運ぶドリブル

      「運ぶドリブル」。相手に向かってドリブルをするのではなく、「ある場所に目的を持ってボールを運ぶ」こと。

      ボールを絶対取られない守るドリブル

      「守るドリブル」。最大の目的はボールを失わない。パスコースがない、プレッシャーが強い、スペースが減少している、そんな時にボールを死守するドリブル。

      味方がいて、相手がいるから生まれる選択肢がフェイントになる

      二日間を通して2対1のトレーニングをベースに行いました。もちろん1vs1も大切なのですが、実際の試合でボールを持った選手がドリブルを行う際、認知すべきことは「味方」「相手」「スペース」「ゴール」「ボール」です。この中でもドリブルでは「味方」「相手」「スペース」が重要です。

      相手を抜くにせよ、ボールを運ぶにせよ、スペースがなければ成功率は低くなります。また、ディフェンダーにとって選択肢をたくさん持った(持っているような)オフェンスは、守備の判断を鈍らせます。つまり、ボールを持った選手が常にまわりの状況を認知する事自体、ひとつのフェイントの効果となります。

      トレーニングはシンプルです。コーンの真ん中にディフェンスを立たせ、そのオーガナイズを三箇所作ります。オフェンスの2人はそのディフェンス(ライン)を三箇所突破し、フィニッシュします。

      リアリティーを出すために、抜かれたディフェンスは後追いできるようにします。こうすることで、ディフェンスを抜いた後もプレースピードを落とさない、ボールを前進することでプレッシャーが強くなる状況を作り出しています。

      トレーニングのはじめは、ボールを持った選手がどちらのサイドにボールを運ぶかはっきりしていない、またはドリブルのスピードが遅い、という原因でなかなかフィニッシュに持ち込むことはできませんでした。何度かフリーズをかけ、プレーを修正していくことで、選手たちは徐々にフィニッシュまで行けるようになり、駆け引きの楽しさを感じていました。

      高学年でもアナリティクストレーニングは大切です。ただし、それはプレーを円滑に進めるために必要な準備だと選手と指導者が理解する必要があります。

      クリニックはまだ始まったばかり。継続することで、選手たちはインテグラルなトレーニングでもすぐに馴染むことができるようになると信じています。私も選手の成長に負けないよう、全力でインプット&アウトプットしていきます!

      game

      協力:北斗スポーツクラブNOSS

      キャンプサイト:OSO SFLサマーキャンプ2021

      why-i-have-the-clinic

      Blog | 北海道北斗・函館の選手へ。私が故郷でフットボールクリニックをやる理由

      今年3月からスタートした「フットボールクリニック北斗・函館」。北斗スポーツクラブNOSSさんのご協力を得て、継続的に開催しているこのクリニックですが、主催の隈崎(くまさき)がなぜ故郷にこだわるのかをご説明します。

      自分には選択肢がたくさんある。それに気がついてほしい!

      いきなりフットボールから話がそれますが、私は海外に行くお金を貯めるために、2年間ほど東京の学習塾でバイトをしていました。

      中学生3年生を受け持っていて、彼らは受験に向けて一生懸命勉強に取り組んでいました。ある日、彼らが塾に来ると机の上にドーンと大きな本を置きました。それは、首都圏の高校の情報が載った受験案内の本。約1,500ページに渡って掲載されている高校から、彼らは志望校を決めなくてはなりません。

      「あれっ、俺の時ってA4のプリントに市内の公立と私立の高校名があって、そこから2つ選ぶだけったような……。」

      今の北斗・函館の中学校では違う形式で志望校を決めるかもしれません。インターネットの普及もあり、上記に挙げたようなギャップはないかもしれません。

      それでもきっと、自分の意志で選択する回数や選択肢の数はそれほど多くないと思っています。

      環境を諦める理由にしないで、情報を集める習慣を。

      だからといって、住んでいる環境を理由に、自分の可能性を限定する必要はありません。

      先程の受験の話であれば、今やインターネットで興味のある学校情報は、探せば探すほど出てきます。受験勉強の方法だって『YouTube』で優良な無料コンテンツが溢れています。

      情報が来るのを待っているのではなく、自ら探して取捨選択し必要なものを取り入れていく習慣が大切です。

      フットボールクリニックはイベント全体を通して、選択することを大切にしています。

      このフットボールクリニックは、選択する大切さを大きく二つの種類で訴求しています。

      一つはフットボールというスポーツのなかで選択すること。

      フットボールは「社会の縮図」と言われるほど、社会性に通ずるスポーツです。そして、ピッチのなかでプレーをするのは選手ですので、自ら考え動くことで、フットボールの楽しさや本質を感じることができます。人(指導者)から言われたことをそのままするスポーツではありません。

      ですが、自ら考えてプレーをするには、フットボールの理論を学び、体系的なトレーニングを積み重ねなければなりません。例えば、小学校低学年に多い「団子サッカー」。ボールに味方・相手が集まりにっちもさっちも行かない現象ですが、ここから徐々にフットボールに近づけるには、多くの事を学ぶ必要があります。「ゴールが向き合って置いてあるから、攻撃と守備に方向ができる」「ゴールに近づくほど、どこのスペースが広くなって・狭くなっているか」「目の前に相手がたくさんいたら、他の場所ではどんなことが起きているのか」……。単に「走れ」「声を出せ」「周りを見ろ」では、チーム(社会)のなかで力を発揮できる選手に成長しづらくなってしまいます。

      そのためクリニックでは選手が考え選択を持ったプレーができるように、フットボールの原理原則を取り入れた体系的な指導プランのもと実施しています。

      もう一つは自チーム外のクリニックを通して、選手の視野を広げること。

      私はこのクリニックを良い意味で「異物」だと、選手に感じてほしいと思っています。

      「なんだこの人?」
      「スペインのフットボールってなに?」
      「南米に行ったことあるの?」

      選手にはたくさんの「?」を感じ、好奇心を持ってもらえるよう、あえて意識しています。普段の環境の外側に目線を移させるが狙いです。興味を持ってくれた選手の中で、「○○をやってみたい」と行動意欲が出てきてくれれば、このクリニックの価値が高まったといえます。

      何か目標ができた時、環境を変えることは簡単ではありません。しかし、それは絶対に不可能ではなく、できるだけ早い段階で自らが行動できることによって、実現できる可能性が高くなることを知ってほしいです。

      「フットボールで○○になった!」と言えるように。

      フットボールを人生を豊かにするツールとして

      私は29歳まで、結果を求める競技スポーツのフットボールと向き合ってきました。

      そのなかで技術の向上をはじめ、語学を習得したり、世界中で友達ができたりと多くのことを学び得てきました。ときには挫折をして、「フットボールなんて!」と思ったこともありました。

      現役を退いた後も、色々な人とフットボールを通して繋がっています。

      繋がった人は人生の財産です。「ボール一つあれば」とよく言われますが、一緒にプレーをすることですぐに友達になれるのは、フットボールの大きな魅力です。

      つまり、フットボールは「人を繋げる力」「自分を成長させてくれる力」を持った素晴らしいツール。あえて「ツール(道具)」と書いたのは、フットボールは誰でも気楽にできるスポーツで、すべての人が転がるボールの恩恵を受けられるからです。

      私ははじめに「競技スポーツ」と書いていますが、本来は競技やエンジョイといった枠組みはなく、誰にでも平等にできるのがフットボールだと信じています。

      「フットボールで友達ができた!」とか「フットボールで海外に興味を持った!」のように、このスポーツの存在で人生がより豊かになる。そのサポートを私は故郷にできたらと思い、活動しています。

      sprint-boy

      Blog | 色々なことに気づいていても言わない、引き算のコーチング

      最近はありがたいことにパーソナルトレーニングの申し込みが続いている。特にフットボールをはじめたばかりの小学1年生。

      この年代はもっぱらフットボールの楽しさを感じてもらう時期。「楽しいからうまくなりたい」の順序を指導者は遵守しなくてはならない。

      それでもたくさん見えてしまう「教えたい事」。楽しいをベースに、選手が「フットボールを教わっている」と感じないよう、厳選したポイントをテンションを変えずに伝える。もしかしたらこの年代の指導が、一番難しいのかもしれない。

      トレーニングの始まりも終わりも「楽しかった」で終わらせる

      フットボールが楽しいのは、何度も何年もプレーしている人だからわかること。フットボールをはじめたばかりの子どもは、「楽しいなにか」を求めに指導者に近寄ってくる。このスタンスがずっと大切だと思っている。フットボール色にどっぷり使った人間と、真っ白なキャンバスの子どもでは、世界観が異なる。

      なのでトレーニング(という言葉はこの文章ではもはや違和感だけど、便宜上このまま使用)で気をつけることは、終始子どもが楽しい時間を過ごせていたか。そのうえでフットボールに近づくための部分的な事を学び取ってくれたか。こう順序立てている。

      トレーニングの全てのセッションで、子どもが満面の笑みでいてくくれば120点。

      だが、なかなかそうならないので、始まりと終わりで「あー楽しかった!」となってくくれば及第点と、自分のなかで線引をしている。

      後日、保護者の方から「家の中でもボール蹴ってますよ」とか「楽しかったようで、帰ったら爆睡していました」など話を聞くと、指導者としては心のなかでガッツポーツである。

      トレーニングテーマだけに集中。それ以外は放っておく

      「一を聞いて十を知る」と諺にあるが、それはやっている子ども側の話。教える側は「一を教えて一に留める」だ。

      ラダーをやれば思い切り蹴飛ばすし、ボールを蹴れば明後日の方向。大いに結構だ、楽しければ良し。好奇心旺盛の子どもに、細かな指導を挟むのは、もはや制動。

      瞬間湯沸かし器のように変化する子どもの感情。「今だ!」というタイミングで声がけし、こっちに集中を向けさせる。できるだけ短く簡素に説明して、すぐにトレーニングに移れるように工夫する。このタイミングにはすごい集中が必要。

      フリーズさせてしっかりと教えることは、たった一つのテーマだけ。例えばインサイドパスだったら、それに関しては時間をある程度取って教える。でもそれ以外で「教えたい!」ということがあってもグッと耐えて「次回、次回」と自分を宥める。

      フットボールは全てが繋がって複合的になっているので、一回のトレーニングで全てを教えなくても大丈夫。徐々にゆっくりと。成長のスピードは、子どもの自主性が成熟するに伴って加速していく。

      なので、ボールが股をトンネルしたって、手でボールを触ったっていい、いいんだ。放っておこう。

      coaching-passing

      小さいことは気にするな、プレー、プレー、そしてプレーだ

      そして最後はゲームでたくさんプレーをさせる。たくさんのゴール、たくさんの失点。喜びと悔しさを満遍なく味合わせる。ピッチの大きさ、ルールなんて大きな問題ではない。とにかくプレーをさせること。

      口論もプレーの一つ。指導者が言葉をコントロールしながらコミュニケーションを取っていく。「口答え」は大人の反則技。しっかりと受け止める。

      そして最後に「また、やろうね!」といってさよならできたら、楽しさのお裾分けの成功だ。

      game-1-on-1
      football-clinic-one-vs-one-210425

      Blog | 人が変わるために必要な、変わらないもの

      OSO SFLは2021年4月25日(日)、神奈川県で活動するFC MATと共同で「超実践的! ボールの持ち方vsボールの取り方クリニック」を開催しました。

      FC MATとは「スペインサッカークリニック」系でのクリニック開催はあったのですが、今回は隈崎が南米パラグアイでプレーしていた経験をもとに「対人」系の内容でした。

      プロフェッショナルの試合では、一人の選手がボールに触れる合計時間が2〜3分と言われています。そのため、いかにプレーを優位に進めるためのオフ・ザ・ボールができているかが鍵となります。

      対人プレーではそのオフ・ザ・ボールの質が顕著にでる局面です。いわゆる「良い準備」ができている選手がボールをキープでき、または奪うことができます。我武者羅に立ち向かうのではなく、相手と自身の特徴からどのように立ち回れば優位に立てるのかを考え、プレーをすることが大切です。

      また、この過程があるからこそ「ボールを奪う楽しさ」「守備って大切なんだ」という感覚が芽生えてくると思っています。

      こんな風に書いている私も、高校まで鼻を垂らしながらボールめがけて猪突猛進していました。そんな私が「守備ってこうやってやるんだ!」と意識が変わったきっかけがありました。

      football-clinic-coaching-210425

      高校時代の練習試合で、私に近寄ってきた相手の監督が教えてくれた事

      高校一年生の時でした。

      練習試合で数本試合をやった後、グラウンド整備をしていると背後から声をかけられました。「ちょっといいかい」。振り返ると相手の監督がニヤリとした顔をしながら話を続けました。「相手が(隈崎)の前で縦パスを受ける時に、どうやってボールを取ればいいかわかるかい?」。

      突然の質問に、私はただ首を横に振りました。そうすると監督は表情を変えずに「こうするんだよ」と私の股の間に足を入れてきました。

      「いいかい。君は体が大きいんだから、相手の股から足を出して(ボールを)突っつくんだ。それで相手のプレーが遅れるだろ?」

      「はい」と私が返事をすると、その監督は歩き出し近くにいた自チームの顧問と話し始めました。

      ほんの数分の一コマでしたがその頃から、相手に突っ込む守備から「どうやって上手くボールを奪いに行こうか」に意識が変化していきました。私の身長は185㎝です。日本人の中では大きな方なので、対人は強いと思われがちですが、あるレベルまで行くとそう簡単にはいきません。「どうやったら相手に勝てるか」のトライ&エラーを数え切れないほどトレーニングしてきた選手は、あらゆる状況下でも優位に立つ解決策を見つけてきます。

      あの監督に言われた記憶は、なぜか鮮明に覚えています。対人や守備のスキルは南米でプレーしていた時に一番変化したのは間違いないのですが、そのベースにあったのは高校時代でした。

      私はフットボールクリニックを開催していますが、時折、チームやスクールを引き合いにクリニックの意義について考えます。そして行き着く先はいつも、この監督とのシーンです。自分たちの監督でもないし、毎日会うわけでもない。だけどたまたま、その一言がきっかけで私は変わりました。だったらクリニックも普段チームでプレーしている選手が隈崎と会ったことで、何かの意識が変わってくれれば、その後時間が経つに連れ、徐々に大きな成長になっていくのではないか。

      フットボールにおける伝統や伝承とは、繋がりと成長を作り出すもの

      私が体験したことをさらに考えてみると、スポーツ然りフットボールの伝統や伝承と言われている本質とは「人と人が繋がって、成長するためのきっかけ」なのではないかと考えています。

      私が見聞きする育成事情では「急速な間隔でアップデートされる指導理論やスポーツ科学を活用しながら、無駄なく円滑に選手を成長させる、または教えていくかが大切」ということが、よく取り上げられています。それはとても重要で、ハード面を含め選手が高みを目指せる環境構築に大賛成です。

      ただ、「昔ながらの」とか「伝統」といったものが、本質を見ずにNGのレッテルを貼られてしまう空気を感じることがあります。

      しかし、人が変わるきっかけは、やはり人が作り出すもの。それが「伝える」という原始的でありながら、今までの人類発展に欠かせない普遍的なものである以上、フットボール発展でも必要不可欠な要素です。

      フットボールのプレーでも指導でも様々なものが変化していきますが、「人が変わるために変わらないもの」も大切にしていきながら、これからも活動していきたいと思います。