Report|OSO SFLウィンターキャンプ2021-22

OSO SFL(オソ・エスエフエル)は2021年12月27、28日と2022年1月5、6日、「OSO SFLウィンターキャンプ2021-22」を開催致しました。

年末年始にも関わらず、約70名の選手に参加いただきました。
レポートではキャンプの様子をお伝え致します。

(文=OSO SFL代表・隈崎大樹)

キャンプ概要
■東京プラン
2021年12月27日:小学1〜6年生→トレーニングのみ
2021年12月27日:小学3〜6年生→セレクションのみ
■神奈川プラン
2022年1月5、6日:小学1〜2年生→トレーニングのみ
2022年1月5、6日:小学3〜6年生→トレーニングとセレクション

東京プラン|2021年12月27、28日

27日|トレーニングメイン。他チームの選手とプレーしながら、フットボールの楽しさを感じてもらう

キャンプ初日は、トレーニングメイン。1〜6学年を2学年ずつのグループに分け、2セッションのトレーニングを行いました。

1セッション目のテーマは「スペースの認知」。
プレーで常に求められる「周りを見る」。ただ、漠然と見る動作を行うばかりでは、優位にプレーができません。
コントロールやパス、そしてドリブルといったアクションを行う前に、「見るべきものの理解」と「認知」はフットボールでは必要不可欠です。

しかし、小学生にいきなり「認知とは……」と言っても難しい。そのためキャンプではわかりやすい単語を用いながら、トレーニングのなかで生まれた状況を例えに、その「見えないもの」を伝えていきました。

短い時間にも関わらず、スペースの認知やその使い方をプレーで表現しようとしている選手がいたことに驚きと嬉しさを感じました。
もちろん、一朝一夕で身につくことではありませんので、自チームに戻った後も意識してプレーする必要があります。普段のトレーニングとは違ったフットボールの見方を感じるのが大切です。

2セッション目は「コントロール&フィニッシュ」
1セッション目でトレーニングしたことをベースに、2セッション目はプレー精度をより高めることをテーマとしました。

コントロール&フィニッシュで強調したことは、ファーストタッチで「1v0」の状況にすること。
そのために、見方・相手・スペースを認知し、オフ・ザ・ボールからファーストタッチまでの質を高めることが大切だと強調しました。

フットボールでゴールは、最大の瞬間です。
だからこそ、シューターには最大のプレッシャーがかかります。そのプレッシャーをいかに排除して楽に足を振り抜くことができるのかを考える必要があります。

そのベストな状況がディフェンダーがいない1v0の状況です。
ゴールを決めるには単純なシュートのトレーニングではなく、オフ・ザ・ボールの時点からはじめます。

「ボールが来たから打った」ではなく「ゴールを決める形を作った」と、局面を演出するのもフットボールの楽しさの一つといえます。

28日|セレクションオンリー。「見られる環境」でパフォーマンスする

東京プラン2日目は、試合形式のセレクション。
現役スカウトの山田長太氏に、選手のパフォーマンスを評価いただきました。

『スカウトは選手の何を見ているのか? ジュニア世代から考えていきたい、フットボールの強さとは』

山田氏は魅力のある選手を「エゴイストを持っている」と表現します。一般的な利己主義とは異なり、フットボールでは自信を持って結果を出す選手だと言います。

またボールの扱いに長けていることよりも、自分の持ち味を存分にパフォーマンスしている選手の方が魅力的だとも答えました。

ボールタッチを磨くことはもちろん大切で重要です。ただ、周りから抜きん出るには「強烈な〇〇」が必要だということです。

また、セレクション前に私から選手たちに、こう伝えました。

いままでトレーニングしてきたみんなのプレーを、100%ピッチで出してほしい。
そして、みんなには「見られる環境」を感じてながらプレーしてほしい。
フットボールに限らず、これからみんなが成長していくなかで、たくさんの試験があったり、評価されたりすることがあります。これらは、みんながレベルアップするために必要なこと。
そして、こういった経験を数多く積み上げていった人は、自分の価値を高めることができます。
試合のなかで上手くいった、いかなかったがあると思いますが、大切なのは自信を持って実力を出し切ることです。
「俺のプレーを見ろよ」くらいの気持ちで挑んでください!

実際のプレーでは、選手たちが白熱したプレーを見せてくれました。
なかには緊張していて、思い通りのプレーができなかった選手もいたと思います。
それでも、果敢にプレーに参加している選手が多く見られ、短いながらも実りある時間となりました。

OSO SFLウィンターキャンプ2021-22|東京都中野区|OSO SFL

神奈川プラン|2022年1月5、6日

5日|トレーニング+セレクション。ただやらない、プレーに「こだわり」を持つこと

神奈川では二日間にわたり、トレーニング+セレクション形式のキャンプを行いました。※1、2学年はトレーニングのみ。

トレーニングではパス&コントロールとフィニッシュをテーマに実施。
参加した選手は、止める・蹴るの基本技術ができるレベルです。そのためトレーニングはスムーズに進みます。

ただ、例えひとつのパスにしても、「こだわり」を持ってやっているかで、積み重なるものは違ってきます。
パスやコントロールを単純な動作で終わらせるのではなく、「どの状況で行うアクションで、そのアクションを正確に素早く行うために行うことは?」を問い続けました。

こだわりは、技術を試合で生かすために必要な要素です。
運営で協力いただいたFC MATの志水麗権監督も、こだわりについて特に熱くコーチングしていました。

キャンプ二日目はまさかの、雪……

キャンプ二日目、3年生以上はセレクションがメインの日です。
しかし、天気予報はなんと「雪」。午前中のひんやりした空気が、雪を予感させます。

志水監督がピリリとした良い雰囲気を作り、セレクションの試合が開始。キャンプ一日目でトレーニンしたテーマも、ピッチで上手く現れ、とても質の高い内容となりました。

そして白熱した試合を演出するかのよう、サラサラと振り始めた雪。
雪が積もる前に午前中のセッションが終わり、昼休憩へ。
その間も止むことなのない雪。

とうとう積もってしまいました。

それでも元気いっぱいの選手たち! 午後は選手全員がアクティブな時間となるトレーニング内容に変更し、試合と並行して実施しました。

それでも止まぬ雪。
セッション終了時には真っ白なピッチとなっていました。

終わりのミーティング。選手たちに感想を聞くと「楽しかったー!」と大きな声で答えてくれました。
不慮の事態でしたが、選手たちにとってはフットボールと雪が楽しめたみたいです。

キャンプ終了後、「コーチ、寒い……」と言っていた選手が雪だるまを作って大はしゃぎ。
思わず「寒くないんかい!」と突っ込んでしまいました。雪の力はすごい……。

OSO SFLウィンターキャンプ2021-22|神奈川県海老名市|OSO SFL

参加いただいた選手および保護者の皆様へ

OSO SFLウィンターキャンプに参加いただいた選手、そして保護者の皆様、本当にありがとうございました!

東京、神奈川の双方で素敵な選手にたくさん会えたこと、嬉しく思います。
OSO SFLがフットボールキャンプを行う理由として:

  • 普段とは異なる刺激を選手に与える
  • フットボールの楽しみを多方面で感じさせる
  • 楽しむ・競う・高めるといった成長に欠かせないエッセンスを用意する

が挙げられます。

基本的には所属しているチームやスクールで、日々のフットボールライフを過ごしていただくなか、上記のような環境に身を置くことは重要だと考えています。

今回、小学3年生以上を対象にあえて「セレクション」要素を設けたのも、評価されるとこで「自分に挑戦する」ことの高揚や不安を体感してほしいという意図があります。

スポーツにせよ勉強にせよ、楽しいというベースからより高みを目指すためには、実力を試す場とそこに参加したいという気持ちが必要不可欠です。

このウィンターキャンプを通して学んだことが、フットボールのみならず、選手のこれからに役に立つことを願っております。

また、保護者の皆様におかれましては、年末年始のお忙しいところ、選手の送り迎えやフォローをしていただき誠にありがとうございます。

これからもOSO SFLはフットボールの楽しさや競技力向上、そして選手の様々な可能性を広げるためのイベント等を開催して参りますので、よろしくお願い致します。

OSO SFL代表
隈崎大樹


運営

東京:FC LEGAL

神奈川:FC MAT

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