news230714

フットボールの力を信じて、これからも

子どもたちの夏休みが近づいてきた。

OSO SFLでも参加する子どもたちに素敵な経験をしてほしく、合宿やキャンプを企画している。

そんななか、痛々しいニュースを見るたびに心が痛む。
幼い子どもの虐待死、自殺、暴行、心無い言動……。

一方で「なんでそんなことをしてしまう人になったんだろう」とも思った。

育った環境のせい? 親の影響? 余裕がなかった?

世の中が便利になって、AIが未知の可能性を作り、色々な事が加速している。
発展が続くなか、人の心はどこか置き去りにされてしまっている気がする。
なんでもはやければいいってもんじゃないはずだ。

とりわけ人の成長はとにかくマイペースでいいんじゃないか。

例えば、0歳から20歳になるまで17万5,200時間かかる。
それが文明が発達したからといって、半分にしたり遅らせたりすることはできない。

効率化という言葉が流行り、なんでも時短、結果を積み上げる事が善になってしまうと、どこかで負荷がかかりすぎてショートしてしまう気がする。

今の自分から少しでいいから頑張ってみる。
目標の壁が高いなら、その手前に低いステップを設けてみる。
心に余裕がないなら、一旦手を止めてみる。
良いかわるいか悩んだら、相手の気持ちを考える。

はやくとか効率とかの一辺倒でなくて、物事をいろいろ解釈するのも大切。
今の世の中って、もっとそういう捉え方が必要かなと思ってしまう。

フットボールもそうで、一部で選手の早熟化が進む一方、オーバーワークやバーンアウトで心身が故障することだってある。

だからOSO SFLは、フットボールを通して心も体も健康に育つサポートをこれからも続けていきたい。

人間だから時にはエラーすることもある。でもそれがよく無いことと認識できて、一歩踏みとどまって修正できるような人が増えていってくれれば、今よりもっと素敵なニュースを目にする機会が増えるだろうな。

フットボールの価値ってなんだろう?

というテーマはたぶん、永遠に考え続けるものだと思う。
その時に「こうだ!」と思う事はあるにせよ、時代と自分が変わり続ける限り変化することだから。

そして、フットボールは商品でもないから数値化できない部分もあって、なかなか社会に訴求できないこともたくさんある。
それでもフットボールには魅力や力があるし、素晴らしい人が生まれる環境でもある。

OSO SFLがやってきた結果が、社会にどう反映するか。実際に目で見ることができるは何年後か。

それでもフットボールを通して育った子どもたちが、素敵なニュースを飾ってくれる日を目標に、これからも頑張っていこう。そう思った今日このごろだった。