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やっぱり“南米のクマ”が印象あるみたい

南米でフットボールをやっていた頃から9年くらいたった。

フェイスブックのリマインダーで、当時の写真を見ることがあるけど、見るたびに懐かしさと悔しさを思い出す。

はじめに入ったクラブで国際移籍ができなくて発狂したこと、チームメイトから教わったはじめてのスペイン語が「terremoto=地震」だったこと、街中にフットボールがあって心が震えたこと、契約寸前に代理人になってくれるはずだった人が姿を消したこと……。

結構忘れっぽいなと思う自分でも、パラグアイで過ごした日々は鮮明に覚えている。やっぱり強烈だったんだな。

なんでこんなことを思ったかというと、コロナ禍でオンライン系のアクティビティを行った時、自己紹介したあとに参加してくれた人からの質問は、南米での生活やフットボールのこと。そこで“南米のクマ”だと思ってるんだな、と感じてしまった。「ここ数年は欧州のフットボールに携わる方が多かったのに」、とちょっと寂しい感触もあった反面、自分のフットボールの軸は南米にあるんだなと再認識させてもらった出来事でもあった。

となると、自分の強みは南米のフットボール経験。フットボールが好きな人や上手くなりたい人には本当に行ってほしい大陸。本当にあっちでの生活はフットボーラーにとって天国(フットボールをやるっていう意味で)なんだけど、欧州と比べてしまうと、その良さが日本で見えないのが、なかなか悔しいところ。

試合もプレミア、リーガ、ブンデスは入ってくるけど、カンピオナートとかコパなどは、コンスタントに観られない。あと育成年代にいたっては、例えばスペインだったら体系的な育成環境があるけど、南米はなんというか、トレーニングはやらないけど、フットボールを朝から晩まで毎日やったら自然にスペシャルな選手が生まれてしまった、というような現象が起こるから面白い(もちろん育成に定評があるクラブもある)。

でも困ったことに、その面白さを形として伝えられないから歯がゆい。「凄み」を文章にすることはできるけど、育成しているわけではないから、「この選手は何歳までにこういったトレーニングを行い……」のようなオフィシャルな機関が公表するアカデミックで説得力があるものはない。だから南米に行った経験のある人は口を揃えて「行ったらわかる」と言う。南米で一生懸命にフットボールをやってきた人は、心身ともに成長していて、それはもちろん所属していたクラブの指導者の影響もある。だけど成長に深く影響しているのは、南米の文化を浴びたから。だから「○○で自分は成長した」というのは一端でベストアンサーではないから皆困っている。そういったことを鑑みると、南米のフットボールは本当に文化だなと思い続けることが精一杯な自分がいたりする。

それでも原点回帰ではないけど、南米フットボールに携わったアクティビティをしていきたいと思った。もちろん欧州、特にスペインフットボールの勉強は継続しつつ。

クマはやっぱり南米のクマなんだな。