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Blog | 色々なことに気づいていても言わない、引き算のコーチング

最近はありがたいことにパーソナルトレーニングの申し込みが続いている。特にフットボールをはじめたばかりの小学1年生。

この年代はもっぱらフットボールの楽しさを感じてもらう時期。「楽しいからうまくなりたい」の順序を指導者は遵守しなくてはならない。

それでもたくさん見えてしまう「教えたい事」。楽しいをベースに、選手が「フットボールを教わっている」と感じないよう、厳選したポイントをテンションを変えずに伝える。もしかしたらこの年代の指導が、一番難しいのかもしれない。

トレーニングの始まりも終わりも「楽しかった」で終わらせる

フットボールが楽しいのは、何度も何年もプレーしている人だからわかること。フットボールをはじめたばかりの子どもは、「楽しいなにか」を求めに指導者に近寄ってくる。このスタンスがずっと大切だと思っている。フットボール色にどっぷり使った人間と、真っ白なキャンバスの子どもでは、世界観が異なる。

なのでトレーニング(という言葉はこの文章ではもはや違和感だけど、便宜上このまま使用)で気をつけることは、終始子どもが楽しい時間を過ごせていたか。そのうえでフットボールに近づくための部分的な事を学び取ってくれたか。こう順序立てている。

トレーニングの全てのセッションで、子どもが満面の笑みでいてくくれば120点。

だが、なかなかそうならないので、始まりと終わりで「あー楽しかった!」となってくくれば及第点と、自分のなかで線引をしている。

後日、保護者の方から「家の中でもボール蹴ってますよ」とか「楽しかったようで、帰ったら爆睡していました」など話を聞くと、指導者としては心のなかでガッツポーツである。

トレーニングテーマだけに集中。それ以外は放っておく

「一を聞いて十を知る」と諺にあるが、それはやっている子ども側の話。教える側は「一を教えて一に留める」だ。

ラダーをやれば思い切り蹴飛ばすし、ボールを蹴れば明後日の方向。大いに結構だ、楽しければ良し。好奇心旺盛の子どもに、細かな指導を挟むのは、もはや制動。

瞬間湯沸かし器のように変化する子どもの感情。「今だ!」というタイミングで声がけし、こっちに集中を向けさせる。できるだけ短く簡素に説明して、すぐにトレーニングに移れるように工夫する。このタイミングにはすごい集中が必要。

フリーズさせてしっかりと教えることは、たった一つのテーマだけ。例えばインサイドパスだったら、それに関しては時間をある程度取って教える。でもそれ以外で「教えたい!」ということがあってもグッと耐えて「次回、次回」と自分を宥める。

フットボールは全てが繋がって複合的になっているので、一回のトレーニングで全てを教えなくても大丈夫。徐々にゆっくりと。成長のスピードは、子どもの自主性が成熟するに伴って加速していく。

なので、ボールが股をトンネルしたって、手でボールを触ったっていい、いいんだ。放っておこう。

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小さいことは気にするな、プレー、プレー、そしてプレーだ

そして最後はゲームでたくさんプレーをさせる。たくさんのゴール、たくさんの失点。喜びと悔しさを満遍なく味合わせる。ピッチの大きさ、ルールなんて大きな問題ではない。とにかくプレーをさせること。

口論もプレーの一つ。指導者が言葉をコントロールしながらコミュニケーションを取っていく。「口答え」は大人の反則技。しっかりと受け止める。

そして最後に「また、やろうね!」といってさよならできたら、楽しさのお裾分けの成功だ。

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Blog | 人が変わるために必要な、変わらないもの

OSO SFLは2021年4月25日(日)、神奈川県で活動するFC MATと共同で「超実践的! ボールの持ち方vsボールの取り方クリニック」を開催しました。

FC MATとは「スペインサッカークリニック」系でのクリニック開催はあったのですが、今回は隈崎が南米パラグアイでプレーしていた経験をもとに「対人」系の内容でした。

プロフェッショナルの試合では、一人の選手がボールに触れる合計時間が2〜3分と言われています。そのため、いかにプレーを優位に進めるためのオフ・ザ・ボールができているかが鍵となります。

対人プレーではそのオフ・ザ・ボールの質が顕著にでる局面です。いわゆる「良い準備」ができている選手がボールをキープでき、または奪うことができます。我武者羅に立ち向かうのではなく、相手と自身の特徴からどのように立ち回れば優位に立てるのかを考え、プレーをすることが大切です。

また、この過程があるからこそ「ボールを奪う楽しさ」「守備って大切なんだ」という感覚が芽生えてくると思っています。

こんな風に書いている私も、高校まで鼻を垂らしながらボールめがけて猪突猛進していました。そんな私が「守備ってこうやってやるんだ!」と意識が変わったきっかけがありました。

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高校時代の練習試合で、私に近寄ってきた相手の監督が教えてくれた事

高校一年生の時でした。

練習試合で数本試合をやった後、グラウンド整備をしていると背後から声をかけられました。「ちょっといいかい」。振り返ると相手の監督がニヤリとした顔をしながら話を続けました。「相手が(隈崎)の前で縦パスを受ける時に、どうやってボールを取ればいいかわかるかい?」。

突然の質問に、私はただ首を横に振りました。そうすると監督は表情を変えずに「こうするんだよ」と私の股の間に足を入れてきました。

「いいかい。君は体が大きいんだから、相手の股から足を出して(ボールを)突っつくんだ。それで相手のプレーが遅れるだろ?」

「はい」と私が返事をすると、その監督は歩き出し近くにいた自チームの顧問と話し始めました。

ほんの数分の一コマでしたがその頃から、相手に突っ込む守備から「どうやって上手くボールを奪いに行こうか」に意識が変化していきました。私の身長は185㎝です。日本人の中では大きな方なので、対人は強いと思われがちですが、あるレベルまで行くとそう簡単にはいきません。「どうやったら相手に勝てるか」のトライ&エラーを数え切れないほどトレーニングしてきた選手は、あらゆる状況下でも優位に立つ解決策を見つけてきます。

あの監督に言われた記憶は、なぜか鮮明に覚えています。対人や守備のスキルは南米でプレーしていた時に一番変化したのは間違いないのですが、そのベースにあったのは高校時代でした。

私はフットボールクリニックを開催していますが、時折、チームやスクールを引き合いにクリニックの意義について考えます。そして行き着く先はいつも、この監督とのシーンです。自分たちの監督でもないし、毎日会うわけでもない。だけどたまたま、その一言がきっかけで私は変わりました。だったらクリニックも普段チームでプレーしている選手が隈崎と会ったことで、何かの意識が変わってくれれば、その後時間が経つに連れ、徐々に大きな成長になっていくのではないか。

フットボールにおける伝統や伝承とは、繋がりと成長を作り出すもの

私が体験したことをさらに考えてみると、スポーツ然りフットボールの伝統や伝承と言われている本質とは「人と人が繋がって、成長するためのきっかけ」なのではないかと考えています。

私が見聞きする育成事情では「急速な間隔でアップデートされる指導理論やスポーツ科学を活用しながら、無駄なく円滑に選手を成長させる、または教えていくかが大切」ということが、よく取り上げられています。それはとても重要で、ハード面を含め選手が高みを目指せる環境構築に大賛成です。

ただ、「昔ながらの」とか「伝統」といったものが、本質を見ずにNGのレッテルを貼られてしまう空気を感じることがあります。

しかし、人が変わるきっかけは、やはり人が作り出すもの。それが「伝える」という原始的でありながら、今までの人類発展に欠かせない普遍的なものである以上、フットボール発展でも必要不可欠な要素です。

フットボールのプレーでも指導でも様々なものが変化していきますが、「人が変わるために変わらないもの」も大切にしていきながら、これからも活動していきたいと思います。

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Report | HAKODATE HOKUTO FOOTBALL Pre-CLINIC

2021年3月20-21日、北海道北斗市でHAKODATE HOKUTO FOOTBALL CLINIC vol.1を開催し、メインコーチを務めました。

小学1年生から6年生までを対象に多くの選手に参加いただきました。

動画は記事最下部

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教育実習で出逢った教え子との再開。クリニック実施に向けての準備

OSO SFLとして本格始動した2021年。事業の本丸として取り組もうと思っていたのが「函館・北斗で継続的にフットボールイベントを行うこと」でした。

2019年にラ・リーガ1部のレバンテU.D.のカンテラ監督を招聘して、フットボールキャンプを開催しましたが、コロナウイルスの影響で再び開催することが困難になりました。

ただ、子どもたちの成長は待ってくれません。そして、実行しなければ何も始まらないので、ある方に相談しました。その方とは北斗市にある「北斗スポーツNOSS」でフットボールを担当している岩谷コーチ。実は岩谷コーチは、OSO SFL代表・隈崎が教育実習で母校に戻った時にいた生徒でした。※北斗市は函館市の隣りにある市。北海道新幹線が止まる新函館北斗駅があります。

相談したところクリニック開催に快諾いただき、実施に向けて何度も打ち合わせを行いました。北斗スポースNOSSの事務局の方にも柔軟にご対応いただき、本当に感謝しております。

今年は函館・北斗もまあまあの積雪があり、今回は体育館での開催となりました。「秋までグラウンド、冬から体育館」が北海道スタイルなので、私自身、懐かしさを感じながら準備に当たりました。

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左はフットボール、奥は新体操、右はバドミントン。冬でもスポーツ活動は活発に行われています。

元気で人懐っこくて純朴な子どもたち!

クリニック初日、はじめは小学1、2年生の部からスタート。岩谷コーチから紹介されて挨拶すると、すぐさま子どもたちが話しかけてきます。

この距離感がとても大好きで、函館や北斗の子どもたちの特徴だと思っています。本当に人懐っこくて純朴なんです。親戚の家に遊びに行った時、ときどき「函館の人って真面目で優しいからさ〜」と話題に出ることがあります。ゆったりした環境で子どもが伸びのび育つことで、そんな人柄になるのかなと思っています。

また、高校の先生たちとお話する機会がありました。そこでは「函館や北斗ではフィジカルが優れている選手がたくさんいる」と。これもきっと環境が大きく影響していると思います。これは私が10年以上前から感じていること。先生たちも同じように思っているので、これは間違いない事実でしょう。

後は、フットボールに対する理解を深め、新しい刺激を享受する機会を幼い時から継続的に提供することで、子どもたちはより多くの可能性を見出だせるはず。

子どもたちと接するなかで、「もっと良い指導をして、子どもたちの能力を高めていきたい」と強く感じました。

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初対面でも人懐っこく話しかけてくるところが素敵だな

慣れないトレーニングでも、徐々に理解していく選手たち

あえて慣れない(やったことのない)トレーニングを実施した理由

トレーニングの目的は、全学年共通して「試合の局面で発生・消滅するスペースを見つける」こと。チームでボールを保持して有利な状況を作り、フィニッシュのシチュエーションに持ち込むために必要な「見る」ことに焦点を当てました。

事前のリサーチから、準備したオーガナイズだとトレーニングが「止まる」だろうと予測していました。ただ、それでもいいと割り切って指導に挑みました。

そつないトレーニングをすることも可能でした。周りから見れば、選手が動きを止めずにプレーしている方が「良い」と思う場合もあります。それでもあえて、私は選手が頭を悩ます場面ができるトレーニングをオーガナイズしました。

なぜかというと、よく言われる「考えてプレーする」の「考える」作業を当クリニックで体感してほしかったからです。そのためにトレーニングでは考えるための「材料」を何度も確認しました。

材料とはフットボールで言えばボール・ゴール・味方・相手・スペースを主に指します。選手はそれぞれの材料がどこにあってどんな状況なのかを確認し、考え、プレーします。これはプロフェッショナルの選手でも難しく、エラーが起こります。

この考える材料が見えてくると、フットボールがチームスポーツで、個人ではできない素晴らしいプレーが理解できてきます。

では、こういったトレーニングはいつから始めればよいのか。それは小学生から行うべきだと考えています。海外では同年代の選手がクラブや遊びのなかで学んでいます。オーガナイズの工夫で、小学生でも十分にトレーニングが可能です。

トレーニングに慣れて理解しはじめた選手たち

トレーニング開始時は、慣れない内容に戸惑う選手がいました。それでも根気強く続けるけることで、選手たちは徐々に理解し素晴らしいプレーがいくつも生まれました。

ゲームでは「おっ!」と唸るナイスプレーがいくつも出て、教えている方も嬉しかったです。その変化は一瞥しただけでもわかり、トレーニング終了後「教えたことを忘れないでくれ〜」と強く思ってしまいました。

選手の様子がこのように変化するほど、嬉しいことはありません。

一生懸命トレーニングに打ち込んでくれた選手は、本当に素晴らしかったです。

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トレーニングのはじめはコーディネーションから

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二日目。問いかけに元気よく答えてくれて教え甲斐がありました

大切なのは継続すること。月1回ペースでの開催に向けて準備

あっという間の二日間でした。

子どもたちからは「楽しかった〜!」と言ってもらい安堵しました。何人かの保護者の方からは「またやってほしいです」とお言葉をいただき、これまた嬉しかったです。

本当に継続して行っていくことが大切だと思っています。お力添えいただいた北斗スポーツNOSS様とともに、今後は月1回のペースで開催していく予定です。

子どもたちの人生のなかでは、一時の出来事に過ぎないかもしれません。しかし、その一時によって子どもたちがフットボールをはじめ、豊かな生活が送れるよう、これからもOSO SFLは函館・北斗での活動を続けていきます!


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北斗スポーツクラブNOSS

Report | FC MAT SPECIAL CLINIC 2021 vol.3

2021年1月24日、神奈川県大和市でFC MAT SPECIAL CLINIC2021 vol.3を開催し、メインコーチを務めました。

今回は小雨が降って寒いなかでのクリニックでしたが、参加いただいた選手は最後まで集中してトレーニングしてくれました!

動画は記事最下部

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フィジカルトレーニング編 | 4つのステップドリルで体を刺激!

小雨のため、先にフィジカルトレーニングを行いました。神経系のトレーニングは心身がフレッシュな状態で行うことベストです。

ステップの向上を目的とした4つのステーションでのトレーニング。脚を投げ出さずにつま先でしっかりと地面を押し、体全体で反発力を受けることを第一のポイントとして伝えました。ステップは体の安定と不安定の高速切替なので、体幹が大切です。そのため、姿勢を正すことも上手くステップ踏むポイントとなります。

選手たちは、ゆっくりとした動作からはじめ、慣れてきたら徐々に足の回転を上げスピードアップを狙います。ジュニア期は何度も反復することが特に大切ですが、同時に一回ごとの動作が正確に行われているか確認することも同じくらい重要です。

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スペインフットボール編 | ビルドアップからゲームメイク局面のプレー精度を高める!

スペインフットボールでは、最終ラインから中盤へボールが渡った時に、どのように崩しを入れるかがテーマです。ボールを循環(回)しながら相手FWラインとMFラインを超えるためのポジショニングや、トップが張っていない時にできる崩しのアレンジをみっちりやりました! 

ピッチが濡れてボールコントロールが難しく、思うようなプレーができない状況もありましたが、トレーニング終盤では壁パスでの突破やDFを引きつけてパスラインを形成したりと、意図を持ったプレーを確認できました。

こういったプレーのバリエーションを選手が認識することで、フットボールはより楽しくなります。さらに、導入で行うパストレーニングもプレーを正確に行うために必要だと感じてくれたら文句なしです!

次回は2021年2月21日(日)に開催予定です。改めて詳細をアナウンスいたしますので、よろしくおねがいします。

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Report | FC MAT SPECIAL CLINIC 2020 vol.2

2020年11月8日、神奈川県大和市でFC MAT SPECIAL CLINIC2020 vol.2を開催し、メインコーチを務めました。

前回に引き続き、たくさんの選手に参加いただきました。ありがとうございました!

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スペインフットボール編 | 技術と戦術は表裏一体であることを体感

先のお知らせでも書いたように、技術と戦術は切っても切り離せない要素同士です。それを何とか体感してもらうためにクリニックでは、ジュニア選手が大好きなドリブルに主眼を置いてオーガナイズしました。

ドリブルを用いれば、ボールを運んだり、時間を作ったり、そして相手を抜いたりと多くのプレーを表現できます。指導する側としては、ドリブルを選択するならば、状況によってどのような目的を持つべきかを体系的に理解してなければなりませんが、選手、しかもジュニア年代に頭ごなしに伝えるのは無謀です。

ですので、今回のクリニックではピッチを守備・中盤・攻撃の3ゾーンに分割し、それぞれのゾーンで起きてほしい現象を作り出して、選手がプレーの選択の大切さに気がついてくれればと思いトレーニングを作成しました。

ここで少し話が脱線しますが、セレクションを行わず誰でも参加可能なチームの場合、選手間にレベルの差が生じてしまいます。この状態でトレーニングを行っているチームで、「技術と戦術問題」に頭を悩ませている指導者は多いのではないでしょうか。クラブの体制や所属選手の人数の関係で、チームを安易にセグメントできない事情は、一朝一夕では解決できません。

クリニックも当日にならないと各選手のレベルがわかりません。それでも伝えたいテーマをズラさずに、参加してくれた選手にあったオーガナイズに修正しながら、トレーニングを進めていきます。

ただ、初回と今回のクリニックを通して私が感じたのは、「そこまで指導者が神経質になる必要もない」ということ。それはプレーをしている選手目線で考えた時、彼らは技術と戦術の関係性をそこまで気にしていないはずだからです。例えば、「ドリブルができないからフットボールができない」とプレーを放棄する選手は、特別な事情がない限りいないからです。選手はまず、「ゴールを決めたい」「相手を抜きたい」「勝ちたい」といったワクワクする感情でプレーをしています。

こういった選手目線で考えると、フットボールを教える指導者が、指導で煮詰まった時に見るべきものは、トレーニングや試合で「選手が直向きに楽しくボールを追いかけているか」に、目線を移すことが大切なのかなと感じました(もちろんチーム環境は見直し続ける必要はありますが)。

とはいえ、クリニックではしっかりと選手に刺激を与えてレベルアップしてほしいので、さきほどお話したトレーニングオーガナイズでは、守備と中盤のゾーンを中心に次のことをポイントとして行いました。

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守備 | パスを循環させながらパスラインを見つける

最終ラインを想定したポジションで、GKを含めたボールポゼッションを行いながらビルドアップを伺うシチュエーションを再現しました。

数的有利にしてボールポゼッションのストレスを和らげる代わりに、相手FWラインを突破するためのパスラインを見つけるように促しました。高学年ではパスラインを突破できなくてもボールポゼッションを「辺ではなく、面で行う」ように強調。俗に言う「無駄パス」が存在する理由をプレーで体感してもらいました。

中盤 | 極端に幅と深さをとり、ターンをせずに前を向く

今回のクリニックで一番要求が多かったのが中盤ゾーンです。

「選手輸送指導」で選手に気づきを与える

「スペースを作れ」と口では簡単に言えますが、プレーする選手にとって瞬時に再現するのは難しいことです。スペースを作るには、幅と深さを意識しながら動くことが大切ですが、指導者が言う「もっと大きく、広く動いてみよう」の大きくと広くを、選手が掴めていないことがあります。

そのような時、私はオンプレーでも選手を動いてほしい場所までヒョイと持っていきます。ジュニアの選手なら軽くて簡単です。「えっ、ここまで!?」と驚きながら動かされる選手をよそ目に、私は見てほしい場所に指差すと、選手が元いた場所に明らかなスペースができています。

本来はここまで大げさに行わなくても場合がありますが、指導の目的は選手の気づきなので、これくらい方がインパクトがあって効果的です。これはスペイン人コーチの通訳をしている時に彼が行っていた手法で、私は指導を受けている選手の表情を見て「これは良い!」と感じたことから取り入れています。

「斜めのパス」を行う理由をプレーで見せる

前の選手にボールを当てる場合は、斜めのパスが効果的であると言われていますが、トレーニングを通して理解しもらいました。斜めのパスを行う理由として、「ボール・人・スペースの視野確保」もひとつですが、ここでは「できるだけ早く前を向く」に注目させました。

中盤ゾーンの選手が攻撃ゾーンに侵入するには、「ターンをしてはいけない」というルールを追加。はじめ選手は「えー」と驚いていましたが、「パスを受ける時にどんなことをした方がいいかな?」という問いかけから、「斜めのパスを受けられるポジション」まで突き詰めることができました。そこから「斜めでパスを受けるとターンする必要がある?」と言うと、「あっ! ない!」と笑みをこぼしながら答えます。こういった問いかけを行い続けることで、効果的なプレーの原理が実体験のなかで理解できるようになります。

高学年では斜めのパスに加えて、「相手を背負った状態で前にパスを出すには?」というテーマをおまけで追加しました。奥行きの動きをもう少し意識させたかったので、ボールを受けた選手が落とすボールに味方の選手がギャップで入り、縦に当てるコンビネーションプレーを再現させるのが狙いです。言葉に出すと選手に情報過多で困惑すると思い、その場では伝えませんでしたが、「ターンせずに前を向く方法はグループでもできる」というのが狙いです。

南米フィジカル編 | ローテーションの中にメリハリを付けたトレーニング

南米フィジカルトレーニングでは、5箇所のステーションをローテーションしながら行いました。

「やる」と「抜く」のメリハリを重視

ステーションで行う動作は100%で行い、次のアジリティーに向かう時は歩いて呼吸を整える。このメリハリを伝え続けました。力の出しどころで思い通りのパフォーマンスを行うには、出力前のリラックスとの差が重要です。また、リラックスは筋や心肺の回復をサポートするので、これまた大切です。

ローテーションで連続的に行うことで、実際の試合の状況に近づけています。「試合中、足を止めない」とよく言いますが、こういった複合的なフィジカルトレーニングを入れることで、選手自身がリズムを作りながら、フルタイムを戦える身体になっていきます。

トレーニングの合間にアクティブストレッチ

トレーニングの合間にはアクティブストレッチを入れました。静的なスターティックストレッチは、筋出力が落ちてしまったり、フットボールで使う身体の動作からかけ離れているので、現在ではトレーニングや試合前には行わないようになっています(医者からのアドバイスや精神的安定が理由で行うことはあります)。そのため、筋の収縮を実際のフットボールの動作に近づけた形で行う動的なアクティブストレッチの登場です。クリニックでは特に、上半身と下半身の連動の鍵を握る股関節周りを中心に取り組みました。何人かの選手は股関節に体重を乗せた時、バランスを崩してしまっていたので、伝えた方法を継続的に行い改善してくれればと思っています。

最後はボールを使ったスピードトレーニング

最後はピッチ全面を使ったスピードトレーニングです。ラダーでステップを行った後、バランスディスクでランジ。その後は30mほどポールをスラロームしながら加速し、ターンをして素早く戻ります。戻り際にコーチからボールが配給されるので、それをリターンしてスタートに戻る、といった内容です。

はじめに行ったトレーニングを異なり、これはスタートポジションで2〜3分ほどレストの時間があります。爆発的なパワーの向上を目的としていますが、こういったタイプのトレーニングはなかなかやる機会がないと思いますので、選手にとっては新鮮だったのではないかと思います。

結構なロングランですが、ポールやボールを使って実践に近い動きと楽しさを加えることで、選手たちは最後まで集中して取り組んでくれました。

最後は出したい現象が出て一安心。次回は2021年1月開催予定

低学年と高学年のクリニックを終えた後は 、「出したい現象が終盤で出てよかった!」と胸を撫で下ろしました。選手たちは慣れないトレーニングを理解するだけも素晴らしいのに、もっと上手くなりたいという意識が、用意したトレーニングをより洗練されたものにしてくれました。これには、本当に感謝しています。

FC MATが運営をする私のクリニックの第3回は、年をまたいで2021年1月開催を予定しています。

継続してきてくれる選手にはより深い思考力を、初めて参加する選手は新しい刺激を提供できるように準備しますので、乞うご期待ください。


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Notice | FC MAT SPECIAL CLINIC Vol.2 on 8 November 2020

OSO SFLは2020年11月8日(日)、神奈川県海老名市で活動するFC MATと共同でフットボールクリニックを開催します。

1部 スペイン式トレーニング

3セッションの内、2つはスペイン式トレーニングです。日本のフットボール現場で浮上する「技術が先か、戦術が先か」議論ですが、OSO SFLではその垣根を払拭したトレーニングを行います。

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技術と戦術は切っても切り離せないが、「日本」フィルターを通す必要がある

全ては試合のためにフットボールを考察しているか

結論から言うと、技術と戦術は相互関係で成り立っているので切り離せません。先に技術について考えると、これは「2対1のとき、オフェンス2人の内、ボールを持っている選手が行うアクション」を指します。ボールを持った選手は、味方・相手・スペースなどの状況から、抜くドリブル・運ぶドリブル・人へのパス・スルーパス……といったさまざまなアクションを選択しなければなりません。そしてこのアクションを思考することが「個人戦術」と言えます。

反対に、味方も相手もスペースもない状態でボールを触ることは、技術とは言いません。もちろん、言葉で説明していることですので、人によって技術の概念はさまざまです。大切なのは試合で生きるトレーニングを考察しているかです。

どの国のどのメソッドでも良いが、すべてはピッチにいる選手のために

そして、日本でフットボールを広げるには、技術と戦術を大切にしつつ、フットボール初心者や小さな子どもが「楽しさ」を感じながら、徐々に本格的なトレーニングに移行できるよう、段階を低く細かく設定する必要があります。ですので、コーンやマーカーを使ったドリル形式のトレーニング、対人で投げたボールを返球する基礎練習にも役割があります。大切なのは、そういったトレーニングで培ったものと技術・戦術トレーニングを繋げていくことです。

また、OSO SFLではスペインフットボールの考えを多く取り込んでいますが、参加する選手に、そのままの内容(表現またはオーガナイズ)では伝えていません。なぜなら「これがスペインでは常識」「これが○○のメソッド」と押し付けても、歴史も文化も違う異国のフットボールをいきなり理解することは困難だからです。

クリニックでは、当日にならないと選手達のレベルがわかりませんし、同じとも限りません。OSO SFLでは、準備したオーガナイズでトレーニングをはじめますが、その最中に選手達の様子を把握して、より効果的なオーガナイズに調整します。時にはまったく異なるオーガナイズにすることもあります。ピッチに立っている選手が、その時に必要なことを最大に吸収してもらえること、それがOSO SFLの指導ベースです。

2部 南米式フィジカルトレーニング

残りのセッションは南米式フィジカルトレーニングです。前回に引き続き、トレーニング全体の流れを意識した内容でお届けします。南米のフィジカルトレーニングの特徴は、走る・止まるといったアクションと、身体をリカバリーさせる小休止のメリハリがあることです。そのトレーニングの目的がエアロビクスなのか、アネロビクスなのか、それとも双方をミックスさせたものなのかを明確にして、さらにフットボールのシチュエーションに落とし込んでいきます。

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南米フットボールはフィジカルが重要視されている

南米では、監督が選手のコンディションをフィジカルコーチに託している割合が、欧州より強い印象があります。ウィークリーのオフ明けのトレーニングでは、監督がまるっとフィジカルコーチにオーガナイズを任せることもあります。

南米フットボールの土壌がフィジカルを大切にするのは、いくつか事情がありますが(別の機会で詳述予定)、「上手い」と「強い」を兼ね揃えた選手でなければ生き残れないことが最大の理由といえます。

また、プレーにおける強さがフットボールの象徴のひとつとして、国民からリスペクトされている風潮も、南米がフィジカル面を大切にしているのかもしれません。

新しい刺激で心身をレベルアップ!

クリニックでは、そんな南米式フィジカルトレーニングで新しい刺激を感じてもらうことを目的としています。

それは「新しい」という新鮮さであったり、「やりにくい」というぎこちなさであったりさまざまです。そうした刺激を継続的に頭と身体へ与えることで、バランスの取れた身体の成長を促します。

特に神経系が未発達な時期であるジュニア期においては、多角にわたり刺激を与えることが重要です。これは筋肉をつける、柔軟性を高めるといった単一的なものではなく、それらすべてを総動員させてパフォーマンスを向上させることが目的です。

日本人はフィジカル面において伸びしろがある

日本人は欧米人と比べて「骨格が小さい」「筋肉量が少ない」など、フィジカル要素で劣っていると言われています。それは紛れもない事実です。しかし、だからといってフィジカルで勝てないと結論づけるのは時期尚早です。なぜなら、まだ日本人のフィジカル面は向上の余地が多く残っているからです。

ジュニア期からのフィジカルトレーニング、コンディショニング、生活習慣などを見直せば、多くの改善点があるからです。それらをやりきった後にはじめて、比較論を唱えて行けば良いと思っています。つまり、人種のポテンシャルをどうすれば良いかを考える前に、日本人としてハイパフォーマンスを可能にするための試行錯誤をやり尽くすべきです。

クリニックでは、そんな自分の「伸びしろ」を発見する機会になるように、面白く、リズミカルで、刺激的な時間をお届けします。

クリニックの概要・申込みは運営協力クラブ・FC MATのサイトからご確認ください。

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Report | FC MAT SPECIAL CLINIC 2020

2020年9月20日、神奈川県大和市でFC MAT SPECIAL CLINIC2020を開催し、メインコーチを務めました。

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FC MATの監督とは十年来の再会

FC MAT(マット)の監督の志水麗権さんとは、私が大学生の時に故・藤川孝幸氏が行っていたスクールで出会いました。その時に志水さんは「僕は指導者になりますよ」と言っていたのを覚えていました。

それから十年以上が経って、フェイスブックで志水さんがFC MATを立ち上げて監督をしているのを見て、連絡は取り合っていましたが、実際に会うことはなかなかできず……。

ちょうどその頃、私自身がフットボールのインプットばかりで「そろそろ自分でも子ども達にフットボールを教えなくては!」と思い、たまたま志水さんにそのことを連絡をしたら気持ちよく「やりましょう!」となり、トントン拍子で実現してしまいました。

最後まで悩んだオーガナイズ

いざやろうと思った日から、毎日トレーニングのオーガナイズを考える日々。チームでのトレーニングならば、どのようなオーガナイズにしようか指針が建てられるので良いのですが、クリニックはどんな子どもがくるか当日までわかりません。子ども達にフットボールを楽しんでもらうためには、どんなオーガナイズを施せばいいのか、試行錯誤はクリニック前日まで行いました。

それでもクリニックをやりたいと思っていた当初から「フットボールに必要なジェネラルな思考を体験してほしい」という軸はぶらさず、できるだけシンプルな内容になるように努めました。

ジェネラルとは「一般の」「総体的な」という意味で、反対語はスペシャルです。トップの選手は飛び抜けた「武器」があります。

しかし、そのスペシャルな武器を使いこなすには土台が必要で、それがジェネラルに当たります。「ディフェンスラインでボールを持っている時、目の前に5人の相手がいたらドリブルで仕掛ける?」という質問には、子どもでも首を横に振ります。が、実際の試合では結構それに近いプレーを行う選手がいます。

つまり私が子ども達に教えたいのは特別なことではなく、考えてプレーするための「イチ」を作れるきっかけ作りです。

また、今までやったことがないトレーニングにも挑戦してもらい、あえて「ぎこちなさ」を体感してほしいとも思いました。一般的にトレーニングで選手たちが「えーと」と考えて、円滑に進まない時があります。もちろんフォローは必要ですが、そのまるで止まったかのような空間に耐えられず、勢いでトレーニングを進行することは絶対にやってはいけないと思っています。

案の定、低学年の導入のトレーニングで上手くできない選手がいましたが、粘り強く続けることで、徐々に理解しているのが見えました。

思い入れが深いフィジカルトレーニング

クリニック最後のセッションは私が南米で体験したフィジカルトレーニングをアレンジしたものを行いました。南米に限らず、フィジカルトレーニングは私のなかでとても大切なファクターです。

子どもの時から背は高かったですが、体幹やリズム感といったフットボールに必要なフィジカル要素が欠けていたのをその時から感じていました。また、体の線が細く撫で肩なのもコンプレックスでした。

なので中学生から筋トレは人一倍やりましたし、高校と大学ではとにかくウエイトトレーニングをやりました。そして南米では、試合でその成果が実感できる、まさに生きたトレーニングを体感しました。

よく、日本人を含むアジア人は欧米の選手と比べて骨格が小さいとか、筋肉量がないとか言われますが、まだまだトレーニングで改善の余地はあります。しかもそれはトップ選手や限られた選手だけでなく、すべての選手ができると信じています。

クリニックで行ったトレーニングは、そんなフィジカルの大切さを楽しく体験してほしいと思い、これまた子ども達がやったことがないようなオーガナイズにしました。必ずボール扱いを伴いフットボール要素を取り入れつつです。

最後のバランスボールを使ったトレーニングでは、みんな楽しく取り組んでくれたようで、笑顔でクリニックを終えることができました。

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継続が大切

クリニックが終わり、志水さんと反省会を行いました。

結論として「クリニックを継続させる」ことになりました。子ども達には良い刺激になったけど、浸透させるにはやはり継続して行うことが大切だと。

なので、できるだけ早く第二弾を行いたいと思います。その時は今回よりもっと子ども達の笑顔を引き出せるように頑張ります!

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Report | LEVANTE U.D. SUMMER CLINIC YAMANASHI 2020

山梨県アルプス市にて2020年8月22日(土)、スペインからラ・リーガ1部レバンテUDと公式日本代理人である尾崎 剛士(おさき つよし)さんを招聘して、フットボールクリニックを開催しました。

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トレーニングスタートから試合の局面を切り取ったオーガナイズ

各カテゴリーのトレーニング時間(アクティブタイム)は約1時間半でしたが、緻密に組み立てられたセッションには無駄がひとつもありませんでした。

小学2、3年生の部ではパス&コントロールのトレーニングからスタート。単なるボールを止めて蹴るといったものではなく、方向づけられたコントロール、落とし、ギャップの動き、パス&ムーブといった試合の中で現れるプレーを連続的に行うオーガナイズ。

はじめての体験に、上手くできない選手も、トレーニングのローテーションについていくのがやっとの選手もいました。

だけどその「ぎこちなさ」を体験してほしかった。こういったトレーニングに慣れていくことが大切だと少しでも気づいてくれれば嬉しいと思いました。

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たとえ技術が低くてもやることが大切

トレーニングを見守りながら、今回運営をしていただいたフットサルクラブ WINGの代表・高部聖さんと話していたら、「こういったトレーニングは大切なことはわかるけど、止める蹴るがまだ上手くない選手たちにもさせたほうがいいのか?」という話題になりました。

指導している人なら一度は考えたことがあるテーマですが、私も以前、今までにいろいろな海外の指導者に聞いたことがありました。

答えは十人十色でした。

スタイルやその文化が異なる故、海外のフットボール事情と日本のそれを同じに考えること自体がナンセンスだということに気がついたのは、それからしばらく後のことでした。

言えることとして、例えば二人一組で対人になって行うパス&コントロールも、今回尾崎さんが行ったオーガナイズも、どちらも選手にやらせることが重要だということです。

そこは、チームを指導しているコーチが決めていいと思いました。

ただ、なぜ尾崎さんしかり、スペインではこういったパス&コントロールのトレーニングが多いのかというと、動きを伴わず足元にボールを止めて蹴るという動作は、主にGKやCBが試合中に足元に止める場面で使われており、全ポジションの選手のプレーの中で考えると、この類のパス&コントロールはフルタイムのなかで数パーセントしか使っていません。

そう考えると、パス&コントロールがある程度できる選手たちに、どんなパス&コントロールのトレーニングをさせてあげるべきかは、自ずと見えてきます。

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短いけどわかりやすく、引き込まれる選手たち

尾崎さんの指導を見ていて感服してしまうのが、選手への話し方。

伝えている内容に特別なことはありませんが、言葉の選び方だったり、選手の表情を見ながら発言するタイミングを見計らったりと、選手たちは気がつくと、尾崎さんの話に耳を傾けてしまいます。

現役でスペイン選手に指導をしていることもあり、「選手にわかりやすく、そしてどうやったらこちらに顔を向けてくれるのか」という試行錯誤の数、そして経験値がすこぶる高いことが伝わってきました。

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最後のゲームでは大人も驚くプレーも現れた

トレーニングの最後はゲームでした。

今までトレーニングした成果があり、選手たちが組織的にボールを運ぶシーンが所々見られます。

午後の部では完璧なタイミングで3人目が動いて相手守備を崩す場面があり、これには尾崎さんと一緒に笑顔が溢れました。

「今のプレーはプロでも通用するぞ!」

尾崎さんがかけた言葉に選手もニッコリ。選手自身もきっと「あっ、今のプレー、いい感じだな」と体で感じてくれたはず。

本当にあっという間にクリニックは終わってしまいましたが、とても内容の濃いトレーニングを選手たちにお届けできたと思います。

このクリニックは選手たちのフットボール人生のほんの小さな出来事に過ぎません。ただ、その「ほんの」が今後の糧になってくれれば本望です。

クリニック開催に当たり、素敵な時間を作っていただいた尾崎さん、選手たちが安全にプレーできる会場設営・運営をしていただいたフットサルクラブ WINGの代表・高部聖さん、そして軽米翔吾さん、本当にありがとうございました。

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Links

高部聖さんのクラブサイト……『フットサルクラブ WING』

軽米翔吾さんのサイト……『Happy Sports

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LEVANTE U.D. SUMMER CLINIC YAMANASHI 2020

8月22日(土曜)開催レバンテUDサマークリニック山梨2020について

概要

山梨県アルプス市にて、スペインからラ・リーガ1部レバンテUDと公式日本代理人である尾崎 剛士(おさき つよし)方を招聘して、フットボールイベントを開催いたします。

目的

  • 山梨の選手にスペインフットボールを体験できる機会の提供
  • 考えてプレーをする選手の増大を図る
  • 高いポテンシャルを持つ選手の発掘

プロフィール

尾崎 剛士(おさき つよし)

1983年、愛媛県出身。
2006年まで筑波大学蹴球部にて選手、少年サッカー指導者として活動。引退後は大学院に進学、その後就職し、2010年から町田高ヶ坂SCにて指導開。
2011年10月にバレンシアに渡り、アルボラヤUDでサッカーの第二監督として指導を始める。
2011-2020までにU-9からU-19までの全てのカテゴリーの指導を経験。
2017-2018シーズンから、リーガ・エスパニョーラ所属のLevanteUDと公式日本代理として正式な契約を交わし、LevanteUDと日本の交流を深める活動を行っている。

そのほか、日本のジュニア・ジュニアユースのクラブのアドバイザーや、ユースチーム向けに試合分析、トレーニング作成の年間サポートを2016年より本格的に継続して実施しており、インターハイ、全国高校サッカー選手権大会出場時には一時帰国し、外部コーチとしてベンチに入り、チームを指揮している。また、Jリーガーの個人分析官としても活動しており、日本、スペインの両国で育成とプロフェッショナルの両方のフットボールに関わっている。
2013年7月スペインサッカー協会公認初級ライセンス取得。
2014年9月スペインサッカー協会公認中級ライセンス取得。

日程

  • 2020年8月22日(土曜日)
  • 午前の部(10:00-12:00):小学3-4年生
  • 午後の部(13:00-15:00):小学5-6年生
  • 定員:各部40名

対象

小学3-6年生 男女

トレーニングテーマ(予定)

コンドゥクシオン(運ぶドリブル)

会場

南アルプス市・市内グランド
※本申込み完了後、詳細を開示

費用

3,000円
※クリニック当日、会場でお支払い

持ち物

  • シューズ(スパイク可)
  • 水筒
  • タオル
  • すねあて
  • ボール
  • ※必要に応じ、着替え・帽子・日焼け止め・保冷剤等の熱中症対策グッズ

申込み

以下のQRコードからお申込み下さい。

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LEVANTE U.D. CAMP HAKODATE 2019

故郷でフットボールキャンプを開催

2019年8月、北海道函館市にリーガ・エスパニョーラのレバンテU.D.のカンテラ監督を招聘してフットボールクリニックを開催した。

グラウンドは、2002年日韓ワールドカップで日本代表の合宿地にもなった大沼多目的グラウンド(通称:トルナーレ大沼)。大沼国定公園にある、この天然芝のグラウンドは、管理が行き届いたフルピッチ2面の大きさを誇る。湿度も本州に比べて低く、盛夏でも過ごしやすい。

育成に定評のあるクラブの指導と、最高のプレー環境。3日間という短い期間でも、故郷の選手に最先端のフットボールを感じてほしかった。

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選手に伝えたい現象を出すトレーニングの最適化

レバンテのカンテラ監督陣に来日いただいた理由は、選手が感受性豊かな時期に、これから成長に繋がる刺激を感じる他に、「フットボールが上手くなるには、個人、グループ、チームの単位で課題を見つけ、それを理解する。そして、無意識下の状態で解決できる」ことを体感してほしかったからだ。

フットボールのトレーニングは制御された時間内で、どれだけ原則やテーマにそった現象を選手に与えることができるかが大切になる。

指導者は、予めオーガナイズしたセッションで選手をプレーさせながら、目的とする現象を出現しやすくするために調整する。知識と経験から即興で変化させるこの業は、まだまだフットボール先進国の育成でしか、継続的にトレーニングを受けられないのではないか。

外からは事も無げに指導して見えたが、あとから話を聞くと、各々のセッションの中身は想像以上に緻密なものであった。日本でもこういったレベルのトレーニングを、選手が日常的に行えば、どこの国に行っても通用するだろうと、強く思った。

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今後も選手たちに生きたアクティビティを

LEVANTE U.D. CAMP HAKODATE 2019は、レバンテをはじめ多くの方のご協力があってこそ実現できた。本当に感謝しかない。

これからも選手にとって意義のあるアクティビティーを開催していく。それが「持続可能なサッカー人生」を歩める選手が生まれることを信じて。

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外部リンク