2025年も残りわずかとなりました。
今年は、OSO SFLの既存コンテンツをより成熟させることを目標に走ってきました。
その中で強く感じたのは、「もっとOSO SFLの推進力(馬力)を上げる必要がある」ということです。
5年目となった北海道PJでは、道南各地でフットボールの変化や現状を見てきました。選手の成長を考えると、やはり彼らを取り巻く「環境」を変えることが重要です。
そのために、変えられるもの/変えられないものを区別し、OSO SFLとして今できることを形にして、継続する。さらに継続のために、保護者をはじめ地域の皆さまにご協力いただけるかを見極める一年となりました。
秋口までは、その「環境づくり」に突破口を見いだせず悩んだ時期もありましたが、OSO SFLを必要としてくださる方、協力してくださる方々のおかげで、2026年の北海道PJの指針が固まってきました。
正直、OSO SFLのクリニックやイベントに参加してくれた選手たちは伸びしろが大きく、環境を整えることで、より真剣に、そして楽しく取り組めると感じています。しかも、特別なものが必要なわけではありません。
大切なのは、選手の成長を目的とした環境づくりです。今あるものを整え、ほんの少し時間をかけ、それを続けること。
これを実現するためにOSO SFLとしては、これまでの活動をフットボールに直接関わっていない方にも理解いただき、**「町が子どもを育てる」**ことに、ほんの少しお力をいただき、その力を選手たち、そしてその町に住む子どもたちへ還元していきたいと思います。
また、すでにOSO SFLと関わってくれている選手の中には、初めて会ったときには想像もできないほど成長している選手がいます。そういった「急上昇」している選手には、住んでいる地域に関係なく、国内・世界へと視野を広げ、自らのキャリアアップにつながるサポートをしていきます。
東京・杉並区で活動しているスクールはアットホームな雰囲気ですが、所属選手の成長を見て、教えている私自身がいつもワクワクしています。
「フットボールが上手くなるには、フットボールをやる」。当たり前のことですが、小学生年代の指導では指導者にかなりの「我慢」が求められます。
また、自身が南米で選手としてプレーした経験や、毎年小学生をスペインでプレーさせている立場から見ても、フィジカル面をよりバランスよくトレーニングする余地があると感じています。
巷では「〇〇を伸ばすには△△!」のように、単一のトレーニングや“やること”を紹介する情報がネット上に氾濫しています。もちろん一部は正しいですが、それがすべてではないことも理解してほしいと思っています。フットボールはさまざまな要素が絡み合うスポーツです。
だからこそ、「これをやればOK」という単純な話にはなりません。正解が一つではないからこそ、指導者・選手・保護者が悩むこともありますし、考えるための「ものさし」も必要です。
試合の中では、数多くある選択肢の中から最終的に選手自身が判断し、プレーしなければ後手になります。OSO SFLとしては、スクールやキャンプを通して引き続き、「フットボールを理解している選手」を増やすこと。さらにその背景にいる保護者や指導者の皆さまにも、選手をより良くサポートできるようなきっかけを届けていきたいと思います。
つらつらと書きましたが、皆さまにおかれましてはご自愛いただき、良きお年をお迎えください。
また、ピッチでお会いしましょう!
OSO SFL
隈崎大樹(くまコーチ)



